ジグヘッドを使いこなす２(2ページ目)

フォールを織り交ぜたテクニック

ルアーの着水後、リールのベイルをフリーにしておけばフリーフォールとなり、ベイルを戻せばテンションフォールになる

ジグヘッドの重量はフォールスピードに直接関係してくる。重いジグヘッドほど早く沈下し、軽いジグヘッドほどゆっくり落ちてゆく。しかし、フリーフォールとテンションフォール（カーブフォール）を駆使すると、この関係が変わってくるのだ。例えば軽いジグヘッドをフリーフォールさせる速度と、やや重めのジグヘッドをテンションフォールさせた場合の沈下速度はそれほど変わらない。大きな違いはジグへッドの姿勢で、フリーフォールではルアーはヘッドを下に向けて垂直に落ち、テンションフォールは水平に近い姿勢で斜めに滑り落ちてゆく。この違いと沈下スピードをコントロールするだけで、無数のメソッドが生まれるといっても過言ではない。

リトリーブとフォールを織り交ぜ多彩なアクションを演出する

メバルの場合、夜間は水面を意識していることが多い。リトリーブスピードの強弱やルアーの泳層をコントロールするだけで釣れているときはよいが、時間の経過と共にスレてくることがある。そんなときはこのフォールを織り交ぜるだけで、再びパターンを見いだせるケースが少なくない。ガイドが良くやるのはキャスト後にテンションフォール、やや早めにリトリーブさせルアーを水面近くまで引き上げ、そこからさらにテンションフォール、という動作を繰り返すメソッド。これをジグヘッドの重量ごとに数回チェックすると、メバルが居れば反応してくれることがほとんどだ。

障害物にぴったり寄り添っている魚にはフォールでアピールさせるのが効果的

逆にフリーフォールさせる場合は、障害物の側面にぴったり着いているメバルを狙うようなとき。磯なら溝、防波堤ならケーソンの切れ目などで、メバルが居る水深をチェックしたいときなどに行う。そのような場所にキャストしたら、リールのベールをオープンのままにしておき、アタリはラインで取ることになる。集中力が必要だが、メバルが群れで居るようなときはワンキャスト・ワンフィッシュの爆発力があるメソッドといえる。

ジグヘッドを使うときの注意点

メバルゲーム用の飛ばしウキは様々なタイプが市販されている

簡単に試せて釣果に繋がってくれるのがジグヘッドを使ったメソッドの利点。だが、時には0.4gといった超軽量のジグヘッドを用いるケースもあるため、ラインやロッドの扱いが難しいのもこの釣り方の特長だろう。特に1g以下のジグヘッドリグの場合、基本的にメバルロッドの中でもティップが超高感度で柔らかめのロッドと、3lbあるいは2.5lbの極細ラインの組合せが必要になる。ラインはフロロカーボン系のものがオススメだが、そもそもロングキャストしない（できない？）のでナイロンでも不自由はないはず。こうした繊細なタックルでないと、なかなかジグヘッドの水中での動きがイメージしずらい面もあるのが現実だ。

飛ばしウキはこのようにセットする。風の強い日や広範囲を探るのに適したリグだ

特に風のある日のカーブフォールを織り交ぜるメソッドなどは足場が高ければアタリが取りづらい。そんなときは市販されているメバル用の飛ばしウキを使うのもひとつの方法だ。一般的に飛ばしウキを使うときは、広範囲を探ったり沖の根回りをチェックするときに使うのだが、リトリーブするときに水中で抵抗となってくれるためアタリが取りやすくなるという効果もある。


また、飛ばしウキには水面近くを漂うタイプから深く沈むタイプまで様々な種類があるので、使いこなすことができると大きな武器になるのだ。使い方も簡単で、飛ばしウキを固定したあとリーダーの先にラインを80cm程度結び、そこにジグヘッド、もしくはフライフックなどをセットすればよい。リトリーブ中心の場合は中層サスペンドタイプをひとつ持っているだけでも十分なので、まずはひとつタックルボックスに忍ばせておくとよいだろう。

次回はジグヘッドリグに使うソフトルアーを紹介します。お楽しみに！

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