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シーバスフィッシング用語……最低限これだけは知っておこう!

何かと専門用語が多いルアーフィッシング。シーバスフィッシングにも用語がたくさん出てきます。この釣り独自の用語のほかにも、海の知識が必要になるため、覚えなければならない言葉の幅は他の釣りよりもたくさんある。まずは最低限必要な言葉から覚えていきましょう。

執筆者:中山 一弘

シーバスフィッシング用語を覚えよう!

シーバスフィッシング用語を覚えよう!

専門用語を覚えておくと、知識を身に付けるのが楽しくなる。ぜひ覚えておいて欲しい

ガイドがこれまで紹介してきたフライフィッシングやブラックバスフィッシングと同様、シーバスフィッシングにも専門用語が多い。この釣り独自の用語のほかにも、海の知識が必要になるため、覚えなければならない言葉の幅は他の釣りよりもたくさんある。少しずつ覚えてもらえればよいのだが、これから始まる本格的なレクチャーを読み解くうえで、最低限これだけは知っておいて欲しい言葉から解説したいと思う。難しい用語もあるが、がんばって勉強してほしい。
   

潮汐

海が主な舞台となるシーバスフィッシングにはこの潮汐が欠かせない要素となる。海面の水位がもっとも高くなる「満潮」、逆にもっとも低くなる「干潮」、干満の差がもっとも大きい「大潮」で、「中潮」「小潮」と少しずつ干満が小さくなる。もっとも干満が小くなるのが「若潮・長潮」で、この期間が過ぎると「小潮」「中潮」「大潮」となってゆく。潮汐は月の満ち欠けと太陽の位置、そして地球の自転が作り出す壮大な自然現象で、満潮、干潮は毎日繰り返され、大潮は月に2回ほど訪れる。このリズムは海に住むすべての生き物を支配しているので、潮汐を知っていないと思ったような釣りができないといっても過言ではない。釣りとの関わりは今後のガイドの記事で述べてゆきたいと思う。
 

ジアイ(時合い)

日の出前後、日の入り前後はチャンスタイム。ジアイを逃さないようにするのは釣り人の勤め

日の出前後、日の入り前後はチャンスタイム。ジアイを逃さないようにするのは釣り人の勤め

魚が餌を食べる時間帯を指す言葉。日の出から数時間を指す「朝マヅメ」、日の入り周辺の「夕マヅメ」など、釣りにはジアイを指す言葉が多い。このほか、「上げ7分」「下げ3分」といった潮汐リズムにまつわるジアイもある。これらはちゃんと実績と経験則で実証されているほか、科学的にも証明されており、実際の釣りでも当てになることが多い。
 

ショア

「ショア=Shore」で、岸とか海岸という意味で使われる。簡単にいうと陸からの釣りのことで、シーバスフィッシングでは大きく分けて岸から釣る「ショアフィッシング」と、ボートに乗って釣りをする「オフショアフィッシング」がある。
 

ベイエリア

26番
ベイエリアはシーバスにとって恰好の棲み処
「ベイ=BAY」でいわゆる「港湾」のことを指している。シーバスの捕食対象となる小魚や他の生き物が多いため、彼らにとって絶好の住処でもある。ただし、近年になり対テロ法の「SOLAS条約」が施行されたため、閉鎖されている港湾が多くなった。釣り人に解放されていた多くのエリアも入れなくなっていることがあるので十分注意すること。
 

干潟

自然の地形が作り出した天然の浅瀬。都市近郊では埋め立てによって失われ続けているが、干潟は海水の浄化をし、小魚のゆりかごとなることは、様々なメディアを通して訴えられている事実だ。シーバスが餌を求めて入り込んでくるため、活性の高い魚が狙える高ポイントにもなっている。
 

汽水域

真水と海水が混じるエリアのことで、河川が海に注ぐ河口周辺がその代表。プランクトンが豊富で、小魚や管虫類が多く住んでいる。シーバスにとっても餌が取りやすいため、回遊エリアになっている。汽水域は河口から数十キロ上流まで及んでいる河川も多く、そうした地域には毎年多くのシーバスが遡上してゆく。
 

サーフ

「サーフ=SURF」で、いわゆる砂浜を指している。小魚が豊富なため、シーバスの回遊コースになっていて、地形と潮流が作る沖への払い出しである「離岸流(カレント)」の周辺や河川が注ぐエリアなどが絶好のポイントとなる。
 

ナブラ

捕食魚に追われた小魚が海面近くまで追い詰められ、盛んに水面上に飛び出している様子。この状態のときに、ナブラの周辺をルアーで攻めると入れ食いになることもある。似た言葉に「ボイル」というものもあるが、ほぼ同じ状態だと思って構わない。
 

バチ抜け

イソメやゴカイなどの管虫類が産卵のために海面へ浮上する様子。地域に住む管虫類によって違いはあるが、一年に数ヶ月の間に集中して起こる自然現象で、満潮(特に大潮周り)に合わせて一斉にこの行動に入る。大きなバチ抜けになると、海面上がすべて管虫類に覆われるようなシーンもあるが、シーバスの大好物だけにそのエリアには大量の魚がやってくる。人によっては気絶したくなるような現象かも知れないが、シーバスフィッシングでは、これ以上ないチャンスタイムでもある。
 

ウェーディング

26番
シーバスを釣るため、時には水中を進まなくてはならないこともある。ウェーダーを着用するときは必ずライフジャケットを着用し、慎重に進むようにしよう。
「ウェーダー」という専用の履物を使い、水中に入って釣りをすること。ウェーダーにも様々な種類があって、腰までのヒップハイ、腰上までのウエストハイ、胸まで浸かれるチェストハイなどがある。シューズの有無、素材にも数種類あるが、釣り用のものが想像できなければ、魚市場で漁師さんたちが履いている「バカ長」をイメージしてもらえれば分かると思う。主に河口や干潟、サーフなど、シーバスの回遊エリアが岸より遠い場所にあるときに使用する。
 

シャロー

ブラックバスフィッシングでも使う用語だが、シーバスフィッシングでは「浅瀬」という意味合いよりも「浅い層」という意味合いが強くなる。シーバスが捕食対象としている小魚や管虫類は産卵行動や、捕食魚から逃れるために水面直下にいるケースがあるため、水深を問わず、水面から水面下50cm程度はヒットゾーンになっている。ちなみにこの層を狙うルアーを「シャローランナー」「シャローミノー」などと呼んでいる。
 

ラインシステム

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ラインシステムは練習が必要になる。しかし、安心してファイトを楽しむには必須のテクニックなのでぜひマスターしてほしい
シーバスフィッシングをはじめ、海のルアー釣りでは多様される仕組み。リールに巻かれたラインにルアーを直結するのではなく、その先に「リーダー」と呼ばれる先糸を付けてライン本来の強度を持たせたり、障害物やキズに対する強さを出すために使われる。シーバスフィッシングでは、シーンによっては必須となるので、ぜひマスターしておきたいもののひとつ。こちらも後ほど詳しく解説する。
 

フックアップ

ルアーの針が魚の口に掛かること。フックアップは針が貫通している状態で、かなりの高確率で魚を取り込める。逆に「フックアウト」という言葉もあり、こちらはいわゆる「バラシ」のことを指す。また、ルアーにアタックしてきたシーバスのアタリが手元に伝わったときにロッドを煽って針を掛ける動作、いわゆるアワセだが、これのことを「セットフック」と呼ぶこともある。シーバスはいったん針に掛かると、猛烈に首を振ってフックを外そうとする。この動きを「エラ洗い」と呼び、ロッドティップを下げてテンションを保つようにしていないと逃げられてしまうこともある。
 

ランディング

掛けた魚を取り込むこと。シーバスは大型なうえに、ミノープラグにはたくさんの針があるため、素手でランディングするのは危険。網が柄についている「玉アミ」で掬ったり、、U字の金具の片側が鋭い針になっている「ギャフ」でシーバスの口腔や、ダメージが少ない背中アタリを刺して取り込んだりする。ハンドランディング用のグッズもあり、シーンに応じた使い分けができるように、ランディングの道具は数種類用意しておきたい。

専門用語はほかにもたくさんあるが、まずはここで紹介した用語から覚えてみよう。

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