ルアーフィッシング/ルアーフィッシング関連情報

ライトゲームの場所選びのコツ-港湾編1-

今回から実釣編に入ります。まずは釣りやすい港湾を舞台に解説してゆきましょう。

執筆者:中山 一弘

どんな場所に何が居るかを知ろう

26番
港湾は日本全国に点在し、多種多様な魚種が望める好ポイントだ。ただし、立入禁止になっている場所では絶対に釣りをしないように!
ライトゲームの舞台となる場所は港湾をはじめ、小磯やゴロタ浜など非常に多岐に渡る。この中から目的の魚にアプローチするためには、その魚の習性を知っておかなければならない。例えば、カサゴやアイナメは根に隠れる習性を持つため、必然的に障害物が入り組んでいるようなポイントとなる。だから釣るときは徹底的に根周りを攻める必要があるのだ。メバルも根魚なので、日中は同様の攻め方をする。しかし、夜になると水面近くまで浮いてエサを食べにくる。だから、根が絡むようなエリアのシャローから徐々にメバルが潜む層まで探る釣り方になるのだ。逆にアジは潮通しのよい堤防の先端部や船が出入りするミオ筋近辺、カマスやメッキはベイトが集まりやすいシャローエリアや流れ込みの周辺など、様々な形で棲み分けをしている。

このように考えると、港湾ひとつとっても狙いによってポイントを変えてゆく必要があることがお分かりいただけると思う。今回は港の中でも最も奥に位置するシャローと流れ込みを例に攻め方を解説しよう。

人工のシャロー

26番
舟揚場のようなスロープは魚も着きやすい。釣りには絶好だが、漁師さんが作業していたり、立入禁止になっていたりするような場所は避けるようにしよう
通常、海でいうシャローといえば、サーフをはじめとしたなだらかな地形をした地域を指す。しかし、豊富なターゲットが潜んでいる漁港にもシャローが広がっているのをご存知だろうか?

それは「舟揚場」と呼ばれる場所になる。漁船を陸上に引き上げるための設備のひとつで、なだらかなスロープが広がるコンクリートで造られた人工のエリアだ。この周囲は小魚が多く住んでおり、それを求めてフィッシュイーターたちもやってくる。朝マヅメに舟揚場を観察していると、時折小魚が逃げ惑っているのを目にすることも多いだろう。これを追っているのはメッキやカマスといった回遊性の高いフィッシュイーターであるケースが多い。ここへルアーを投げればヒット率はグンと上がるというわけだ。


海面に見えるような変化がないときは広く探ることを心がけよう。ガイドはスロープの足元で40cm超のマゴチを掛けたことがある。みなさんも油断しないように!


ナブラがあれば、直接それを打たずに進行方向をよく見てそれよりも遠くにキャストする。ナブラが通り過ぎるときを狙ってソーッと引いてみるとかなりの確率でヒットする。

こうしたシチュエーションで威力を発揮するのは小型のメタルジグや重めのヘッドを付けたジグヘッドリグだ。それを逃げ惑う小魚の先に投げ、早めのリトリーブをしてやるだけでヒットする。ある意味イージーな釣りだが、それが効くのもターゲットが居る間のみであるケースも多い。また、浅く水も澄んでいることから、すぐに人影におびえてしまいスレてしまう。

舟揚場で釣りをするときは、重めのルアーを使うこともあるのでキャスティングはなるべく水際から離れて行い、ジアイに集中するようにしてほしい。また、地域によってはスロープが立入禁止になっているところもあるので、そういう場所では釣りをしなように気をつけよう。

>>まだまだ続きます、ライトゲーム実釣編!>>
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