最低限の専門用語を知っておきたいワケ

早春の渓釣りに行きたい気持ちはわかるが、ここはしっかり専門用語を覚えてから
まずはこちらの文章からご覧いただきたい。

「今回使用するロッドは、スローアクションでありながらバット部に張りを持つマルチピースロッド。超ロングリーダー&ティペットを使用しての釣りに効果的なレングスで、ラインナンバーは#3/4となっており汎用性も高い。これにセットするリールはマシンカットのディスクドラグタイプで、ラインキャパシティはDT4Fでバッキングラインを40ヤード巻くことができる。WF4Fの場合、バッキングラインは75ヤードになり、湖で大物とやり取りするときも安心だ」

これからはじめるあなたにとって、この文章が何を言ってるのかさっぱりわからないはず。ちなみに下の用語集と合わせて読み解いてみると、こうなる。

「今回使用するフライ竿は、胴調子で柔らかめのアクションでありながら、竿元にある程度の強さを持たせているため大物とのやり取りも安心な4分割できる継竿。長めの先糸とハリスを使う釣りにも向いた長さの竿で、適合するフライラインは3番から4番までとなっている。扱えるラインの幅が広いので様々な釣法に使うことも可能だ。これにセットするリールは金属削りだし加工の制動制御装置付きタイプで、ダブルテーパーラインの4番が90フィート(約27メートル)と下巻き用のラインが12ミートルほど巻くことができる。遠投に向いたウェイトフォワードラインを90フィート(約27メートル)巻いた場合は、バッキングラインのキャパシティが増え22.5メートルほどになるので、湖で遠投し大物に走られても安心してやり取りすることができる」

う~ん、長いしくどい。ということで、やっぱり最低限の専門用語は使ったほうが話が早いというわけ。まずは最低限の用語から少しずつ覚えて、自分が使いこなせる用語を増やしていけばオッケー。今後のこの記事を読むにも必要なので、この機会にぜひ習得しよう。もちろん、新しい用語が出てきたら、その都度解説していくのでご安心を! では、とりあえず、基本のいくつかをご紹介しておこう。

タックル

釣り道具のこと。ルアー・フライフィッシングのときはロッド(竿)とリール、使用するライン類(糸)など、釣りをするために使う道具一式を指すことが多い。たとえば、「あなたの渓流釣りで使うタックルは?」などと聞かれたら、「ロッドは7フィートの3番、ラインはDT3番でリーダーは短めの7ft、ティペットは7X~9Xぐらいかなぁ」などとスムーズに答えられるようになれば、一人前だ。

スローアクション(胴調子)
対意語:ファーストアクション(先調子)

先調子のほうが操作しやすいので、初心者のうちはこちらががオススメ
ロッドには負荷が掛かって曲がり始める場所により、「調子」というものがある。大きく分けて、曲がり始めが穂先に近いほうが「先調子」、真ん中ぐらいにあるものが「胴調子」と呼ばれる。ちなみに、圧倒的に先調子のほうが操作しやすいので、初心者のうちはこちらがオススメ。フライフィッシングの場合、慣れてくると胴調子のほうが扱いやすく感じてくるので、その感覚が分かったらかなり上達してる証。お店の人にいえばいろんな種類の調子を触らせてくれるはずなので、自分で試してみるのが一番だ。

バット(竿元)
対意語:ティップ(竿先)

フライフィッシングの場合は、キャスティング(投げる)技術にも影響するので、バットの性質は大変重要
こちらもロッドの用語。「バット」とは、竿の握り部分(グリップ)の上部あたりのことを指していて、ここにある程度「張り」とか「粘り」があるものは大物に大変有効になる。フライフィッシングの場合は、キャスティング(投げる)技術にも影響するので、バットの性質は大変重要になってくるのだ。また、これの対意語として「ティップ」というものがある。こちらは竿の先端、いわゆる「竿先(穂先)」のことになる。こちらは感度とか操作性に影響するが、フライフィッシングでは感度はあんまり重要ではないケースが多い。

マルチピースロッド(多継竿)
対意語:ワンピースロッド(一本竿)

フライフィッシングで使いやすいとされる竿の長さは7フィートから9フィートぐらい。この長さのままだと車に積めないので、いくつかに分割して収納する。通常は真ん中辺りで分割できる2ピースが多いが、3ピース、4ピース、5ピースなどもある。当然、分割できる本数が増えれば、収納したときのサイズはコンパクトになる。反面、本来の竿の調子が損なわれるので、各メーカーの腕の見せ所でもある。ちなみに本来、マルチピースが活躍するのは、山歩きが前提の奥深い源流域。これの対意語としては「ワンピースロッド」になるが、フライロッドにはほとんど存在しない。

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