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知っておきたいフライ専門用語、徹底解説!(2ページ目)

前回の記事「フライフィッシングとは、どんな釣り?」に引き続き、今回も初心者向けの内容。専門用語を知っている・いないでは、フライに対する理解がまったくことなります。ここでしっかり覚えておきましょう。

執筆者:中山 一弘

ドラグ

ドラグとは、リールの糸が引き出されたときに一定の負荷を与えて、逆転時のパワーをコントロールする装置
フライフィッシング、特に日本の釣りの場合、フライリールはおおむねラインの収納庫として使われる。しかし、万が一大物が掛かったり、トラウト以外の魚を釣るときには、このドラグ性能が必要になってくる。そもそもドラグとは、リールの糸が引き出されたときに一定の負荷を与えて、逆転時のパワーをコントロールする装置。ディスクブレーキをはじめ摩擦の力を応用したものが多い。

リーダー、テーパーリーダー(先糸)

フライラインの先端に取り付けて使う、テーパー付きの先糸。取り付け部から少しずつ細くなっていき、先端部は後述するティペット(ハリス)と同じぐらいの細さになる。これを使うとフライラインがターンしたときに先のフライへ向かって綺麗に力が伝わり、柔らかい着水になる。リーダーの種類や長さの決め方は実釣編のときに詳しく解説しよう。

ティペット(ハリス)

リーダーの先に取り付ける糸。近い言葉という意味で「ハリス」と訳したが、ティペットはなんともいえない微妙な役割を持っているので、日本語にしづらい。みなさんが中級者以上になったら、一緒に議論しましょう。ちなみにこのティペットという部分に直接フライを結ぶことになるので、魚にとって一番見える部分になる。長さの取り方や、太さなどなど、釣り談義に花が咲く非常に大切な部分。

バッキングライン(下巻糸)

ティペットとリーダーは魚に一番近い部分。様々な特長を持った製品がある
本来は、フライラインを全部放出しないとならないような大物のために使う最後の切り札的なラインになる。しかし、現実日本ではあまり本来の活躍はされず、もっぱら巻き癖防止の意味で使われる。フライラインを巻く前に、リールの軸に近い部分にある程度糸を巻いてやると、円周の外側のカーブが緩やかになり、糸に癖がつきづらいという論理だ。

DT4F(ダブルテーパーライン 4番 フローティング)

フライラインはたくさんあるが、この「ダブルテーパーライン」は出番が多い種類になる。ラインの両端にテーパーが付いていて、中央部が太くなっているタイプ。コントロール性がよく、渓流や流れのある管理釣り場に向いている。両端にテーパーがあるので、片側が古くなったら逆に付けてやることで2度使えるお得な面も持っている。ラインには、その重量によって番手が決まっていて2番から7番あたりまでが良く使われる。ちなみにDTラインの場合、2~3番が渓流、4~5番がスタンダード、6番以上は大場所での遠投に向いているとされる。また、型番の「F」はフローティング、すなわち水に浮くラインという意味で、これの対意語のシンキングライン、水に沈むラインもある。こちらも後々、ご説明しよう。

WF4F(ウエイトフォワードライン 4番 フローティング)

こちらはウェイトフォワードライン。テーパーはあるが、ラインの先のほうに太い部分が集中するように作られているため、巻き替えは不可。遠投性能はDTに比べて格段に上がり、湖や大型池のある管理釣り場で思いっきり投げるときに効果的だ。番手の読み方などはDTの解説と同じなので割愛するが、初心者のときはこちらのラインのほうが投げやすいという人もいる。フライフィッシングを始めるにあたり、どちらが使いやすいのかは難しい議論だが、面倒なのでリールを買うときにスペアスプール(取替え用のスプール)を使って、両方とも巻いておくと後々便利でもある。
DTラインとWFライン。DTラインは、コントロール性がよく、渓流や流れのある管理釣り場に向いている。WFラインは、湖や大型池のある管理釣り場で思いっきり投げるときに効果的

>>まだまだ続きます、用語解説>>
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