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楽しさ倍増!フライを巻いてみよう!その一(3ページ目)

いよいよタイイング編も実際の作業へと突入します。なれないうちは大変なこともありますが練習あるのみです!

執筆者:中山 一弘

スタンダードフライを巻く-2-

次にハックルを取り付けるが、ハックルのファイバーの長さの基本はシャンクとフックまでの長さと同じになるようにする。セットになっている製品を買った場合や、コックネックをまるごと購入した場合は、こうして調整するとよい。
フライに取り付けるハックルはファイバーが揃っている部分から使う。皮に近い側はファイバーも柔らかく、長さも均一ではないのでカットしておこう。この処理をしたら、ハックルの端を手でしごきファイバーを直角にする。下方のファイバーを両側とも少しカットしておく。全部を切るのではなく、画像のように少し余らせると、ここが滑り止めになってしっかりと取り付けることができる。
ハックルの裏側が上になるようボディーの前に取り付ける。少しきつめに3、4回スレッドで巻きとめておこう。ここまでの作業が済んだら、スレッドはアイの後方まで巻き進めておく。
ハックルの先端を、ハックルプライヤーでつまむ。こうしておくと、均一の力で巻けるし、ハックルが短くなっても作業を進めやすい。
ハックルはなるべく密にシャンクに巻いていく。アイの手前2mmぐらいまでを使い、同じ力で巻き進めよう。ハックルの余りをスレッドで巻きとめたらハックルプライヤーを外す。
ハーフヒッチを何回か行っておく。仮止めなので2、3回でオーケーだ。
仮止めをしたらハックルのあまりをギリギリでカットし、最後にウィップフィニッシャーでしっかりとめる。ハックルが邪魔なときは手で後方にしごくようにして作業エリアを広くしよう。これで壊れるようならこのフライは失敗作だ(笑)。しっかりフィッシュできたらスレッドをカットしておこう。
フィニッシュしたスレッドをヘッドセメントで固めれば作業は完了。ヘッドセメントはあまりたくさんつけないようにする。ほんの一滴でも十分すぎるほどだ。
はい。これでスタンダードフライが完成。本当はポストと呼ばれる部分をつけるのだけれど、最初はこれでもオッケーだ。納得がいくまで何個でも巻くようにしよう。


今回はここでおしまい。次回も引き続きドライフライを巻いてみましょう!

画像の代替テキスト
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