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楽しさ倍増!フライを巻いてみよう!その一(2ページ目)

いよいよタイイング編も実際の作業へと突入します。なれないうちは大変なこともありますが練習あるのみです!

執筆者:中山 一弘

簡単なフライからはじめてみよう

さて、ここからは本格的なフライを巻いていこう。いよいよ実釣にも使えるフライを作ることになるので、ここからは真剣勝負。ここで作られるフライがあなたの釣果を支えるのだから、本気でやらないと損をしてしまうことにも… と、あまり構えても良い仕上がりにはならないので、お気楽にやってほしい。もうひとつ、タイイングの上達方法をお教えしておきたい。それは「必ず3本は同じ方法で巻いてみる」ということ。複数の作品を見比べれば、どこがどうダメなのかは非常に分かりやすい。この掟を繰り返すうちに、みなさんはタイイングの名手にも迫る作品が作り出せるようになるはずだ。また、これはあくまでも釣りのためのタイイングなので、ヒットパターンはなるべく繰り返し同じものが生産できる能力が必要になる。3本セットで巻く癖をつけておけば、あなたの生産能力は極限までアップするはず。釣れるフライを友達にプレゼントすれば、鼻高々でいいポイントを率先して譲ってくれるようになるかもしれないではないか。

スタンダードフライを巻く-1-

ここで紹介するスタンダードフライはテール、ボディー、ハックルのみの、一番シンプルなドライフライだ。このパターンを練習してもらえば、ほかのどのフライも実はこれの応用だと気付くことができる基本中の基本テクニックが揃っているので、練習にはうってつけだ。実釣にも耐えるが、ポストと呼ばれる部分をあえて省いているのでいささか水辺で見づらいのが欠点。まずは練習と割り切って何本も巻いてほしい。

用意するマテリアルはドライフライ用のボディー材とコックネックハックル、そしてテールにも同じコックネックを使用する。ボディー材はドライフライ用の化繊タイプが使いやすい。コックネックはフックサイズに合うものをショップで事前に購入しておこう。テール材はファイバー(一本一本の毛の部分)が長めのコックネックハックルを利用すればオーケーだ。バイスにフックをセットし、下巻きをしたらいよいよタイイングだ。
まずはテールを取り付ける。テールとなるファイバーは先端を揃えて10本ぐらい用意しておこう。長さがバラバラだと美しくないので、いったん手に持ったファイバーは決してずらさない。テールは基本にシャンクと同じにするので、このように長さを測っておこう。
シャンクの真上にファイバーの束がくるよううまく手を持ち替える。スレッドはシャンクの後端にきているのでそのまま指の中を通るように2回転させよう。
すると指を離してもテールはシャンクの真上に留まっていてくれる。ズレないように注意しながらスレッドを前方に巻き進めよう。
シャンクの1/3ぐらいまで巻きとめればあとは余ったらカットすればオーケー。仕上がりがきれいになるよう、スレッドを丁寧にシャンク後端まで巻いていこう。
テールが無事についたので、次はボディーを作る。少量のボディー材を手にとったら、画像のようにスレッドに撚りつけていく。フックサイズにもよるが、このように薄いんじゃないかな? と思ってしまうほどでもよい。
スレッドに撚りつけられたボディー材ごとシャンクに巻きとめてゆく。テールに近いほど薄く細く巻くのがコツ。
アイに近くなるほど太くなるようにする。ボディー材の撚り付け方は同じで、スレッドの巻き量を増やすイメージだ。このようにシャンクの1/3程度のところでボディーが終わるようにしよう。ボディー材が余ったりしたら、上手く外したりハサミでカットするとよい。
>>まだまだ続きます、タイイング講座!>>
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