ビーズ/ビーズの知識とテクニック

初心者にもおすすめ! 手作りビーズアクセサリーの種類

「そもそもビーズアクセサリーって、どうやって作られているの?」という初心者さんへ。ビーズアクセサリーの主な種類と、それぞれに必要な材料・テクニックをご案内します。ぜひ色々なテクニックに挑戦して、デザインの幅を広げてみてくださいね!

岡野 陽子

執筆者:岡野 陽子

ビーズアクセサリーガイド

<目次>
 

作りたいアクセサリーはどのタイプ? 初心者でも作れる!

初心者にもおすすめ手作りビーズアクセサリー

初心者にもおすすめ手作りビーズアクセサリー

 
パールビーズネックレス
テグスで編んだパールのネックレス。上品でフォーマルな印象。
パールビーズネックレス
ピンでつないだパールのネックレス。軽やかでカジュアルな雰囲気。
一口にビーズアクセサリーと言っても、その種類は様々。同じパールのネックレスでも、小さめのビーズが隙間なく並んだものと、大粒のビーズがラフにつながったものとでは、ずいぶんと印象が異なりますよね。これらは材料はもちろん、作るときに必要な道具や技法も異なります。

ビーズアクセサリーを作るには、主に以下の方法があります。それぞれ使う道具や副材料が異なるので、同じビーズを使っても、仕上がりのイメージは大きく違います。

  • テグスで編む
  • パーツでつなぐ
  • 糸で編む・織る
  • 副素材で形づくる

あなたが「ステキだな」と思うアクセサリーは、どんな材料で出来ていて、どんな道具やテクニックを使えば作れるのでしょうか?さっそく見てみましょう!
※記事中に分からない用語が出てきたときはビーズ基本用語集
 

初心者にもおすすめ! テグスで編むビーズアクセサリー

テグス編みブレスレット
テグスで編むと、透明感とボリューム感のある仕上がり。
テグスとビーズ
よく使われるテグスの太さは2号。号数が大きいほど太くなります。透明のほかにカラーテグスもあります。
テグスという透明な糸(材質は主にナイロン)にビーズを通したり、ビーズの穴の中でテグスを交差させることで形を作る方法です。

テグスは細くて透明なので、ビーズそのものの色や形を最大限に活かした作品作りができます。またテグスは丈夫で、同じビーズの穴に何度も通すことができるので、立体的な作品を作るのも得意。ボリュームのあるアクセサリーや、動物などのモチーフによく用いられます。日本ではとても人気のあるテクニックで、たくさんのレシピ(編み図)が考え出されています。

基本的にテグスとビーズさえあれば作れるので、道具を持っていない初心者の方でも、気軽に始めることができます。
 

まるで売り物みたい!? パーツつなぎのビーズアクセサリー

パーツつなぎブレスレット
パーツを使えば、ゆらゆら揺れるような作品も作れます。
テグスとビーズ
パーツにはあくまでも接続用の目立たないものから、それ自体をビーズのように使える装飾的なものまで、たくさんの種類があります。
金属製のパーツを使い、ビーズやさらに別のパーツをつなぎ合わせる方法です。パーツを開閉したり、曲げるために、ペンチやヤットコなどの道具が必要になります。パーツを使うぶん、ビーズの間隔があくので、ラフな雰囲気やリズミカルなイメージを表現したい時には最適。パーツの色も、シャープなシルバーからアンティークな古美金まで豊富にあります。

また、いったんつなげたパーツでも個別に取り外しができるので、テグスで編む方法に比べて、やり直しがしやすいという特徴もあります。さらに、大きなビーズやパーツ同士を組み合わせれば、少ない工程(=短時間)で作品を作ることも可能。量産が効くので、販売されているビーズアクセサリーには、この技法を用いた商品が多く見られます。
 
 

繊細な美しさ……糸で編むビーズアクセサリー

オフルーム
オフルームのラリエットとリング。この「きっちり感」は、糸編みならでは。
織り機と糸
織り機(左)と専用の糸(右)。織り機も糸も様々なメーカーから発売されています。
ビーズ用の糸で編んで形を作る方法です。専用の織り機を使う方法と、針を手で持って編む方法(オフ ルーム、ビーズステッチなどとも呼ばれます)があります。古くからある伝統的な手芸技術で、ヨーロッパの貴族に愛された歴史もあります。

小さめのビーズを使用することが多く、隙間なく編むことができるので、他のどの技法よりも緻密で繊細な印象に仕上がります。

織り機を使うと幅の広い作品も簡単に作れ、バッグやタペストリー作りには最適。一方、手で編む方法はあまり大きな作品には向いていませんが、ステッチを工夫して、複雑で立体的なデザインを編むことができます。独特の風合いが人気を呼んでか、最近はレシピ本なども増えてきたようです。
 

個性的な仕上がり! 副素材で形づくるビーズアクセサリー

ワイヤー・フリーメタリコ
ワイヤーワークのブレスレット(左)と、フリーメタリコを使用したブローチ(右)。
織り機と糸
フリーメタリコ(左)やワイヤー(右)には、様々な太さや色があります。)。
純銀クロッシェ
銀糸のしなやかさを活かした純銀クロッシェ。繊細さが美しい。
ビーズそのものと同時に、アクセサリーを形づくるための副材料を活かす技法です。具体的には、金属素材のワイヤーやフリーメタリコ、銀糸などがよく用いられます。

ワイヤーは、アルミニウムやスチールでできており、太さや柔らかさは様々。ビーズを通したり、加工して留め具として使います。一方、フリーメタリコは、網状の金属素材です。ビーズを包んだり、広げて花びらや羽根などに見立てて使うことも可能です。また、銀糸は、文字通り銀でできた細い糸。ビーズを通しながらかぎ針で編む「純銀クロッシェ」という技法があり、専門に教えてくれる教室もあります。

そのほかにも、紐にビーズを通して編んだものや、布や皮などを使ったビーズアクセサリーもありますね。いずれも自由な形を作りやすいので、個性的なデザインを表現することができます。
 
あなたが作ってみたいアクセサリーは、どのタイプでしたか?もちろん、ひとつのアクセサリーに複数の技法を取り入れることもあります。ぜひ色々なテクニックに挑戦して、デザインの幅を広げてみてくださいね!

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