最近のナンパ箱は地味目なコたちで
溢れかえっている
芦沢教授/あしざわきょうじゅ/ベンヌ所属/クラブDJであり、おそらく世界で唯一のパラパラ芸人。最近、より音楽とお笑いの融合した作品づくりに目覚め日々、邁進中! |
ガイド:
さて、教授、毎度お馴染みのクラブナンパ対談です。まずはクラブの現状から話しましょうか。最近、新しいクラブは出来てないよねぇ。
芦沢:
新しいクラブは...ほとんど出来てないですねぇ(しみじみと)。
ガイド:
なんでも、教授から聞いた前情報では、渋谷のアトムの年齢層が上がっていたり、また人種も入れ替わっているという。
芦沢:
入れ替わっているという表現が正しいかどうかは分からないけど、フツーのコが増えたから入れ替わっているように見えている感じですかね。
ガイド:
フツーのコたちっていうのは?
芦沢:
大学を卒業した25前後の男女ですね。もちろん主となるのはアパレル系などオシャレなコたちじゃなくて、OLやサラリーマンなど一般社会人。つまり比較的地味目なコたちで溢れかえっている状況です。
ガイド:
それは昔、ジニアスやエーライフなどのナンパ箱で遊んでたコたちってこと?
芦沢:
いや、もっと地味ですね(キッパリ)。簡単に説明すると、ハタチ前後のコに絶大な人気があった渋谷のアトムがあって、25前後のコは六本木のバニラとエーライフがツートップだったんですけど、その3つのどれも基本、オシャレなコが来るクラブだったんです。前の対談でも話しましたけど、その中であまりオシャレなコばかり集めると一般が来にくいので、大衆ウケさせるために「逆ドレスコード制度」で女性は茶髪巻髪、男性はギャル男を排除したらフツーのコたちが増えた。
で、最終的にフツーのコたちが残って、そのコたちがバニラ無きあと渋谷のキャメロットやエーライフに流れているんですけど、クラブ業界の構成上、アトムで遊んでいた若いオシャレなコは大人になるとキャメロットやエーライフに流れるので、去年まではオシャレなコとそうでないコが半々くらいの比率でいた。でも、クラブ業界が推すハウスの音にいまいち馴染めないでいたんですよ。