イタリア/ナポリ

ナポリ、シチリア、カプリ、アマルフィ他南イタリア(5ページ目)

きらめく陽光、グランブルーの青い海、そして、美味なる地中海の恵み。訪れる人々が必ず虜になってしまう魅力にあふれた南イタリア。最近は、南イタリアへの注目が高まり、日本からの旅行者も増えています。ナポリ、シチリア島パレルモなどの代表的な町と、アマルフィ海岸、アルベロベッロなど、世界遺産にもなっている観光エリアを、アクセス方法とともにご紹介します。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

南イタリアの町・シチリア島1 パレルモ

時代と異文化が層を織りなすエキゾチックシティ・パレルモ。マルトラーナ教会の天井を覆うビザンチン様式の黄金のモザイク

時代と異文化が層を織りなすエキゾチックシティ・パレルモ。マルトラーナ教会の天井を覆うビザンチン様式の黄金のモザイク

イタリア最大の州であるシチリア州の州都パレルモ。数千年の昔から、地中海の十字路として栄えてきた一方、アラブやノルマンなど、その時代に地中海を制した列強国に侵略統治が繰り返されてきた歴史があります。

アラブ、ノルマンなど多様な異文化がミックスされたパレルモは、エキゾチックで魅惑的なムード。ヤシの木がそよぐ町並みには、イタリアの他の町では類を見ない「アラブ・ノルマン様式」の教会やリバティ様式の建築などを見ることができます。

シチリア島はグルメの宝庫。パレルモならではのグルメを楽しみたい!「パニーノ・コン・ミルツァ(内臓バーガー)」も名物のひとつ。モツ好きならぜひ

シチリア島はグルメの宝庫。パレルモならではのグルメを楽しみたい!「パニーノ・コン・ミルツァ(内臓バーガー)」も名物のひとつ。モツ好きならぜひ

文豪ゲーテに「世界一美しいイスラムの町」と称されたこの街の魅力は景観のみならず。美味なるシチリア料理やシチリア・ドルチェなど、美味しい物もあふれています。ポイントを絞って駆け足で周るなら1~2日。グルメも楽しみながらのんびりとしたシチリアらしさも味わうなら、2泊3日は欲しいところ。

また、パレルモはシチリア島各都市へのバス網の拠点になります。マグロ漁港があるトラパニ、東岸の歴史地区シラクーサ、世界遺産の遺跡があるアグリジェントなどは、パレルモから出るバスで比較的簡易にアクセスできます。

南イタリアの町・シチリア島2 シラクーサ

オルテージャ島にある大聖堂ドゥオモ。荘厳なバロック様式の教会は、夜のライトアップも素敵

オルテージャ島にある大聖堂ドゥオモ。荘厳なバロック様式の教会は、夜のライトアップも素敵

シチリア東岸に位置するシラクーサ。古代ギリシャ人の入植が始まった3000年前頃には、地中海で最も栄えた都市でした。かの数学者アルキメデスも、シラクーサ生まれです。町には、アレトュサが身を隠したと言われる「アレテュサの泉」や、「ディオニソスの耳」と呼ばれる古代洞窟、ギリシャ劇場など、ギリシャゆかりの遺跡が随所に残されています。

シラクーサは、「シラクーサとパンターリカの岸壁墓地遺跡」として、2005年に世界遺産に登録されています。町の見どころは、考古学地区と入り組んだ町並みが続くオルテージャ島。1泊2日あれば、だいたい見て回ることが可能でしょう。

<シラクーサへのアクセス>
パレルモ、カターニャからインテル・ブス社(Interbus)がバスを運行。もしくは、カターニャからトレニイタリア利用。

南イタリアの町・シチリア島3 タオルミーナ

リゾート気分が香るタオルミーナの中心地。夏場は観光客でいっぱいに

リゾート気分が香るタオルミーナの中心地。夏場は観光客でいっぱいに

シチリア島随一の高級リゾート地。グランブルーに輝く海に白い砂地で結ばれた「イゾラ・ベッラ」や、緩やかな弧を描くマッツーロ海岸など、海辺のバカンスを過ごすのに最適なスポットがいくつもあります。町は高台にあり、雄大なエトナ山をバックに、青い海を見下ろす絶景を楽しむことができます。

町の規模は小さく、のんびりとしたそぞろ歩いても数時間でぐるりと見てまわれる程。海へ足を延ばしたり、山頂にあるカステッロまで、ウォーキングするのも楽しい。ここでは、数日間滞在し、のんびりとしたイタリア風のバカンスを過ごすのがオススメです。

<タオルミーナへのアクセス>
カターニャからインテルブス社、エトナ・トラスポルト社(Etna Trasporto)がバスを運行。

カターニャから電車もありますが、タオルミーナの海岸沿いに駅があるため、バスの方がオススメです。

※各バス会社、私鉄線のHPはイタリア語のみ。
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