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感動の実話『シービスケット』特集(2ページ目)

2004年1月24日(土)~公開。原作はベストセラー「シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説」。ゲイリー・ロス監督による見事な映像化に心を打たれる人、続出!

執筆者:南 樹里

ウィリアム・H・メイシーWilliam H. Macy

シービスケット1950年、フロリダ州マイアミ生まれ。ヴァーモント州のゴダード・カレッジで、デヴィッド・マメットと出会い舞台で高い評価を得る。80年にニューヨークに渡り「わが町」でトニー賞最優秀アンサンブル賞。映画はデビューは80年『ある日どこかで』。マメット作品の映画化『スリル・オブ・ゲーム』(87)『週末はマフィアと!』(88)などで性格俳優として脚光を浴び、96年の『ファーゴ』でアカデミー助演男優賞候補となったほか、インディペンデント・スピリット・アワード助演男優賞を獲得した。『ウェルカム トゥ コリンウッド』(02)他出演作多数。「彼は素晴らしい脚本家だよ。この作品には、ギリシャの合唱隊《コロス》のようなもの、つまり、物語と一緒に動き、目にしたものを教えてくれる人物が必要だと考えたんだ。そして、ヒステリックな話し方をする役柄を生み出したというわけさ。そうして私は、人間にできる最速の喋りで、マクグローリンを演じたんだよ」と語る。

ゲイリー・スティーヴンスGary Stevens

シービスケット1963年、アイダホ州コールドウェル生まれ。本作が映画初出演。父親は馬の調教師。兄スコットの後を追って、14歳でレースに初参加、16歳で家を出てプロの騎手に。その後、4700回以上のレースに参加、3回のケンタッキー・ダービーを含む3冠レースで8勝をあげ2億ドル超の賞金獲得。ブリーダーズ・カップでは8回優勝で1300万ドルと競馬賞金記録における1日の最高額を生む。身長163cm。PEOPLE誌の《世界で最も美しい50人》のひとりに選ばれ、自伝「The Perfect Ride」も出版。今も現役で活躍する名誉の殿堂入りジョッキー。「出演を決意したときは、どれほどの大仕事になるのか、見当もつかなかった」と苦笑する。「運が良かったことに演じる必要はなかったんだ。ウルフは僕に似ている。トップクラスの騎手で楽しむことが大好き。そして "アイスマン" というニックネーム通り何事にも惑わされず大レースを得意としていたのだから」

エリザベス・バンクスElizabeth Banks

シービスケット1975年、マサチューセッツ州ピッツフィールド生まれ。ペンシルヴァニア大学で学士号を取得後、98年からアメリカン・コンサヴァトリー・シアターで学び舞台でキャリアを磨く。98年に『Surrender Dorothy』で映画デビュー。「サード・ウォッチ」(99)「SEX and THE CITY」(00)と人気テレビ・シリーズのゲスト出演、02年に『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で銀行員ルーシーに扮した。また『スパイダーマン』(02)では原作に登場しないベティ・ブラント役に抜擢。新作『Spider-Man II』の他、コメディ『Sexual Life』。「まず、マーセラの生きた世界に馴れる必要があったわね。30年代の妻は、夫に物事を任せていたから、今ほど多くの話をしなかったの。病院のシーンでは、私は現代女性として医師の前へ歩み出たい気持ちに駆られたけれど、当時の妻は彼らの背後に立って、夫が状況を説明してくれるのを待ったのよ。マーセラはバランスがとれた女性といえるわね。男の人を利用して、自分のやり方を通してしまう風変わりでワイルドな女性…でもとても静かに表に立たないやり方をしていたのよ」と本作を語る。監督は、『カラー・オブ・ハート』(98)でその実力を遺憾なく発揮したゲイリー・ロス。『ビッグ』(88)や『デーヴ』(93)の脚本家としても高く評価されている彼自ら脚色に挑戦。その脚色に原作者のローラ・ヒレンブランドが「彼の創造性とビジュアル・センスに魅了された」と絶賛している。

ゲイリー・ロス監督って?Gary Ross シービスケット 1956年、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。父は『グレートレース』『ブルベイカー』などの脚本家アーサー・A・ロス。ペンシルヴァニア大学で英文学を専攻する傍ら、毎夏、米国連邦議会に実習生として勤務。88年に初のオリジナル脚本『ビッグ』が全米で1億ドルを超える大ヒットを記録しアカデミー賞候補になり一躍、気鋭の脚本家として注目される。また93年の『デーヴ』でも2度目のアカデミー賞候補、脚本家協会ポール・セルヴィン賞に輝いている。『デーヴ』以降は、政治の世界に深くかかわりクリントン大統領らのスピーチ原稿の執筆や民主党の全国大会に参加。積極的な慈善活動が認められ99年には、ロサンゼルス公共図書館のライト・オブ・ラーニング・アワード。00年にACLU(アメリカ市民的自由連盟)の権利章典を受賞した。原作を一読して「すっかり参った!素晴らしく勇敢な登場人物たちと、民衆のヒーローとなった馬の物語に、ね」また「物語の中から見つけたものは、打ちのめされ、もう続けられないと諦めてしまったかもしれない3人の男。でも、彼らはお互いに手を伸ばしあうことで、独自の家族を作ったんだ」と語る。

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シービスケットSeabiscuit: An American Legend (Ballantine Reader's Circle)Laura Hillenbrand (著)シービスケットシービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説ローラ ヒレンブランド (著) 奥田 祐士 (翻訳)シービスケットSeabiscuit: American Experience [IMPORT]DVD

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