DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

CubaseにSSWでレコポ的数値入力機能を!(3ページ目)

昔からの打ち込みユーザーにはおなじみのカモンミュージックのレコンポーザ。そのレコンポーザと同じ数値入力機能がCubaseにあったらいいと思いませんか?そんなことを実現する方法を紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

SSWをCubaseのクライアントとして使う

Cubase & SSW
ReWire接続するには、まずCubaseを起動してからSSWを起動。SSWのMIDIトラックの出力先にReWireを選ぶ
そこでぜひ試してみたいのが、Singer Song WriterをReWireでDAWと連携させ、Singer Song Writerの数値入力機能のみを利用するという方法です。まあ、Singer Song Writer自体がDAWなので、あえて、そんなことをしなくても、これ1つで完結させるのが一番ではあります。とはいえ、普段使い慣れているDAWがあるのなら、完全に乗り換えるのではなく、数値入力の機能だけを取り込めば、とても便利だろうというわけです。

今回試してみたのはReWire機能が非常に充実しているCubaseです。Cubaseは最近Cubase 5.5へとアップデートされ、より使い勝手が向上するとともに、4コア以上のCPUで非常に高いパフォーマンスが出せるようになりました。そのCubase 5.5のReWireクライアントとしてSinger Song Writerを使うのです。

方法としては、まずCubaseを起動させ、続いてSinger Song Writerを起動させると、これだけでReWire接続されます。とりあえず、Cubase側でプロジェクトを作成した上で、インストゥルメントトラックを1つ作成してみます。このトラックのコントロールをSinger Song Writerのステップエディタで行おうというわけです。


Cubase & SSW
Cubase側のインストゥルメントトラックの入力ポートをSSWで設定したものと同じにする
Singer Song Writer側ではMIDIトラックを1つ作成し、その出力先として、ReWireのMIDIチャンネルを選択するのです。次に、Cubase側に戻り、作成したインストゥルメントトラックの入力チャンネルをSinger Song Writerで設定したものと同じものを選択します。

これで準備は完了です。試しに、Singer Song Writerのステップエディタで数値を入力してみてください。Cubaseのインストゥルメントトラックが鳴るはずです。

多少面倒なのは2つのソフトを起動しないといけないのと、データは別々に保存しないといけないことです。ただ、データが完成したら、Singer Song Writerで作成したMIDIデータをファイル経由もしくはリアルタイムレコーディングでCubaseへ持っていって統合させることも可能なので、必要に応じて試してみるといいでしょう。
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