DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

DTM環境としてのWindows 7(2ページ目)

10月22日、いよいよWindowsの新バージョン、Windows 7が発売されます。ネットブックなどでも動作する軽いOSということで期待している人も多いと思いますが、DTM用としてはVistaと違いはあるのでしょうか?

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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コントロールパネル上はVistaと同じ

Windows7
コントロールのサウンドを見る限り、Vistaとの違いはなさそう。
Windwos 7 RC版のインストールは、Windows Vistaへのアップグレードとしてではなく、一度ハードディスクをフォーマットして新規インストールしました。

インストールに要したのはトータル1時間程度だったでしょうか……。ほとんど自動的に行ってくれたので、何の苦もなく、終了しました。起動してみると、確かに見た目はWindows Vistaによく似た感じではありますが、さらに洗練されたユーザーインターフェイスになっています。また、Windows Vistaよりも起動時間は速いし、よりキビキビした動きをするようになっているのを実感できます。

まずは、オーディオインターフェイスやMIDIキーボードなど、DTM機材は何も付けない状態で起動させたわけですが、コントロールパネルからサウンドを見る限り、Windows Vistaとの違いはないようです。よく見ると、「通信」というタブが加わっていますが、これはネット電話などを使うための機能なので、通常のオーディオ機能とは関係ないようです。

Windows XPのコントロールパネルと比較すると、MIDIマッパーが消えていますが、Windows Vistaと同様に、内部的には従来どおり備えているようです。


XPやVistaのドライバは基本的には使えない

Windows7
FA-101のVista用ドライバを入れたが、インストール時にエラーが出てしまう
では、さっそく色々と試してみようとオーディオインターフェイスのドライバをインストールしようとしたら、いきなり問題発生。

まずRolandのFA-101のWindows Vista用ドライバをインストーラを起動すると、「ご使用のOSには対応していません」とそっけないメッセージが。同様のM-AudioのProjectMix I/Oのインストーラも「このOSはサポートしていない」との英語でのメッセージが出てしまいます。一方、Steinberg/YAMAHAのMR-816csxでは、とりあえずインストールは進んでいくのですが、インストールし終えたところで、エラーメッセージが表示され、結局使うことはできませんでした。


Windows7
M-AudioのProjectMix I/Oでも同様にエラー発生でインストールできない
オンボードのサウンド機能や、SoundBlasterなど広く普及しているサウンドカードであれば、OSが標準でドライバをサポートしてくれると思いますが、DTM用のオーディオインターフェスはメーカーがドライバを出してくれない限りは使うことができないようです。

これはWindows Vistaのときと同じであり、いかにメーカーが対応してくれるかが大きなカギになってきそうです。


※追記(2009.8.21)
その後入った情報で、M-AudioがWindows7用のパブリップベータ版のドライバを公開していることが分かりました。国内のM-Audioサイトからはダウンロードすることができず、アメリカのユーザーフォーラムからダウンロードできるようになっているので、興味のある方はアクセスしてみてください。
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