DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

新コンセプト機材、SONAR V-STUDIO 100登場(4ページ目)

4月1日からドイツで開催されているMusik MesseにおいてSONAR V-STUDIO 100が発表されました。約7万円程度になるというこのシステム、従来にはない新しいコンセプトのDAW製品となっています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ソフトシンセやエフェクトのプラグイン・パッケージ

SONAR V-STUDIO 100
VS PRODUCTION PACKというエフェクト4種類、インストゥルメント6種類のプラグインがバンドルされている
SONARといえばWindows専用のアプリケーションなわけですが、実はこのSONAR V-STUDIO 100はWindowsだけでなく、Macにも対応した製品になってます(海外版での情報、国内については未確認)。もっとも、Mac版のSONARが登場したというわけではなく、VS-100がMacで利用できるというだけのことなのですが、ソフトウェア的にはもうひとつWindowsとMac双方で利用可能な機能も搭載されています。

それがVS PRODUCTION PACKというもの。ここにはSONAR 8に搭載されているプラグインを中心にエフェクト4種類、インストゥルメント6種類のプラグインが収録されており、それらがWindowsだけでなく、Macのプラグインとしても機能するようになっているのです。

具体的なエフェクトとしてはChannel Tools、Boost 11 Peak Limiter、Guitar Rig 3 LEに加え、VS-64 Vocal Stripというボーカル用のエフェクトが追加されています。これはディエッサー、チューブシミュレーション機能を装備するとともにダブラー機能も搭載されているので、いろいろな使い方ができそうです。

インストゥルメントはD-Pro LE、Rapture LEのほか、ベース、ドラム、エレピ、ストリングスの各音源が搭載されています。


SONAR 8エンジンをコアとしたSONAR VS

SONAR V-STUDIO 100
SONAR8をコアに再構築したSONAR VS
そして、SONAR V-STUDIO 100の中心として機能するDAWがSONAR VSというソフトです。

これは初お目見えのソフトで、SONAR 8のエンジンをコアに機能を少し絞り込んだWindows専用のDAWとなっています。ユーザーインターフェイスもSONAR 8のそれとはやや異なるもので、オーディオ64トラックと無制限のMIDIトラックが利用できるという仕様です。

また前述のVS PRODUCTION PACKとは別に5つのソフトシンセが搭載されているほか、リバーブやディレイなど12種類のエフェクトも搭載されています。さらにループ素材集なども搭載されているので、これらを用いた簡単な曲作成も可能になっているのです。

以上、速報としてSONAR V-STUDIO 100についてお伝えしました。また今後、新しい情報など入りましたら、ご紹介していきたいと思います。


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