DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

国産のVSTi/DXi対応フリーソフトシンセ Synth1の実力

フリーのソフトシンセ、Synth1。珍しい国産ソフトでありながら、非常に強力なアナログシンセのエミュレータ。このSynth1について、わかりやすく紹介します。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド







 昨年秋に突如誕生したフリーのソフトシンセ、Synth1というものをご存知でしょうか?アナログシンセのエミュレータで、なんとDaichiさんという方が開発した国産のソフトです。

 5,6年前、ソフトシンセというものがようやく世の中に登場したころ、ヤマハやローランドがソフトシンセの先頭を走っていましたが、気が付くとヨーロッパを始めとする海外のソフトが急速に増え出し、今や国産のソフトシンセは市販のものオンラインソフトを含めても非常に少なくなってしまいました。

 そんな中、フリーウェアという形で、強力な国産ソフト、Synth1が誕生したのです。これはCubase SX/SL/VST、Logicなどで利用可能なVSTインストゥルメント(VSTi)およびSONARなどで利用可能なDXiの2つの規格に対応したもので、さまざまなDAWソフトにプラグインの形で組み込んで利用できるソフトとなっています(ただし、Windowsのみ対応でMacには対応していない)。

 このSynth1の機能概要を上げると、以下のようなスペックとなっています(Software Synthsizer Synth1のホームページより引用)。

  ●2オシレータ、FM変調、リング変調、
   シンクロ、モジュレーションエンベロープ
  ●4タイプのフィルタ、ディストーション
  ●2LFO(ホスト同期可能)
  ●アルペジエ-タ搭載(ホスト同期)
  ●テンポディレイ(ホスト同期)、
   ステレオコーラス/フランジャ搭載
  ●レガートモード、ポルタメント
  ●16音ポリフォニック
  ●プリセット128音色つき。
  ●動作軽量化の徹底。SSE利用等。
  ●オートメーション対応(VSTiのみ)
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