DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

ついにMac対応したEMUのオーディオI/F

SoundBlasterで著名なCreativeから、Macにも対応したUSBオーディオインターフェイス、EMU-0404 USB/0202 USBが発売されました。これまでWindows一辺倒だったCreativeのMac対応新製品とはどんなものなのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

Mac版として新たに登場したEMU-0404 USB/0202 USB


EMU-0404 USB
Mac版のドライバおよび対応アプリケーションをバンドルして新たに発売されたEMU-0404 USB
クリエイティブメディアからUSB 2.0に対応したオーディオインターフェイス
   EMU-0404 USB(直販価格:24,800円)
   EMU-0202 USB(直販価格:15,800円)
がそれぞれ発売されました。それぞれ最高で24bit/192kHz(Macでは最大24bit/96kHzまで)で、EMU-0404 USBが4in/4out、EMU-0202 USBが2in/2outという仕様の製品です。

あれ?と思う方も多いでしょうが、これらは昨年9月に発売されたものと名前も形も、価格も同じ。そう実は型番がCP-E0404-UMW、CP-E0202-UMWとなり、Mac版のドライバおよびアプリケーションがバンドルされた製品なのです。

ご存知の方も多いと思いますが、CreativeはこれまでWindows専業のメーカーともいえるところで、Mac対応した製品はほとんどありませんでした。まあ、USB Sound Blaster Digital Music PXというMac対応製品はありますが、そもそも一般のUSBオーディオ機器はドライバなしでMacで動作するため、例外的といえるでしょう。また、古くはSoundBlaster Live!のMacドライバが登場したこともありましたが、国内では正式サポートがされないままでした。

そのCreativeが、ハイグレードなCreative ProfessionalのEMU製品としてはじめて本格的にMac対応させたのは大きなトピックスといえるではないでしょうか?

ここから先は上位モデルであるEMU-0404 USBを中心に見ていきましょう。


EMU-0404 USBのハードウェアスペック


EMU-0404 USB
EMU-0404 USBはMac miniを一回り大きくしたサイズ
あまりご存知ない方のために、まずこのEMU-0404 USBのハードウェア的側面を紹介しましょう。

これはPCIオーディオインターフェイスとして大ヒットとなったEMU-0404のUSB版という位置づけのもので、大きさとしては、Mac miniを一回り大きくした感じ。また操作面が上面にあるというオーディオインターフェイスとしては、ちょっと異色なものです。

アナログ入力端子にはコンボジャックが用いられており、バランス対応のTRSフォンのライン入力、ギターやベースが直結できるハイインピーダンス入力、ファンタム電源対応のXLRマイク入力の3つを兼ねています。

また、オプティカル、コアキシャルそれぞれのS/PDIF入力端子を備えているほか、標準ジャックおよびステレオミニジャックでのアナログ出力端子があったり、MIDIの入出力ポートも1系統備えています。さらに、ダイレクトモニタリング機能もあるため、レイテンシーまったくなしで、入力した音をモニタできるなど、DTMユーザーにとっては、なかなか便利に使えそうなスペックのオーディオインターフェイスに仕上がっています。

【参考記事】
デジタル端子、S/PDIFとは
レイテンシーは何が問題なのか?
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