DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

コンデンサマイクを直接USBに接続する(3ページ目)

コンデンサマイクを使うとなると、普通それなりのオーディオインターフェイスが必要です。しかし、もっと手軽にUSBで接続できるユニークなデバイスがあるんです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ファンタム電源、ヘッドフォン端子も搭載で、ゼロレイテンシー

MicPort Pro
マイク接続端子の反対側にはステレオミニジャックのヘッドフォン端子とUSB接続端子、それにファンタム電源のオン/オフを設定するスイッチがある
またXLR端子の反対側には、パソコンと接続するためのミニUSB端子が搭載されているほか、ステレオミニジャックの出力を備えています。このステレオミニジャックにはヘッドフォンを接続することで、パソコンからの再生をモニターすることができます。

しかし、注目したいのはマイクからの信号が、パソコンに流れていくだけでなく、そのままヘッドフォンへと流れていくことです。つまり、パソコンのDAWなどをいじる必要なく、マイクから入ってきた音がそのままヘッドフォンで聴けるわけです。

通常、モニター出力を考える際には、どうレイテンシーを小さくするかが問題になりますが、何も考えずとも、ゼロレイテンシーが実現できているのです。ただし、これはいわゆるダイレクトモニタリングでありパソコンを介していないため、エフェクトをかけるといったことはできません。

なお、このUSB端子とヘッドフォン端子のほかに、ボタン式のスイッチがあり、これがコンデンサマイクへ電圧を供給する+48Vのファンタム電源のスイッチになっています。そのため、ダイナミックマイクでもコンデンサマイクでも自由に接続することができるのです。


ドライバインストール不要で即使える

MicPort Pro
USB接続すればドライバをインストールしなくても即認識される。これはWindowsもMacも同様
もうひとつ、MicPort Proがユニークなのが、ドライバのインストール不要で動作するということです。

それは、MicPort Proが標準のUSBオーディオデバイスとして設計されているからで、WindowsでもMacでも、接続すれば即利用できるのは大きなポイントです。しかもレイテンシーがないため標準ドライバであっても音の遅れに関する問題はなく、使うことができます。

そのため、MicPort Pro単体を持ち歩いて、出先のパソコンに接続すれば、即利用できるというのもなかなか嬉しいポイントでしょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます