DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

コンデンサマイクを直接USBに接続する(3ページ目)

コンデンサマイクを使うとなると、普通それなりのオーディオインターフェイスが必要です。しかし、もっと手軽にUSBで接続できるユニークなデバイスがあるんです。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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ファンタム電源、ヘッドフォン端子も搭載で、ゼロレイテンシー

MicPort Pro
マイク接続端子の反対側にはステレオミニジャックのヘッドフォン端子とUSB接続端子、それにファンタム電源のオン/オフを設定するスイッチがある
またXLR端子の反対側には、パソコンと接続するためのミニUSB端子が搭載されているほか、ステレオミニジャックの出力を備えています。このステレオミニジャックにはヘッドフォンを接続することで、パソコンからの再生をモニターすることができます。

しかし、注目したいのはマイクからの信号が、パソコンに流れていくだけでなく、そのままヘッドフォンへと流れていくことです。つまり、パソコンのDAWなどをいじる必要なく、マイクから入ってきた音がそのままヘッドフォンで聴けるわけです。

通常、モニター出力を考える際には、どうレイテンシーを小さくするかが問題になりますが、何も考えずとも、ゼロレイテンシーが実現できているのです。ただし、これはいわゆるダイレクトモニタリングでありパソコンを介していないため、エフェクトをかけるといったことはできません。

なお、このUSB端子とヘッドフォン端子のほかに、ボタン式のスイッチがあり、これがコンデンサマイクへ電圧を供給する+48Vのファンタム電源のスイッチになっています。そのため、ダイナミックマイクでもコンデンサマイクでも自由に接続することができるのです。


ドライバインストール不要で即使える

MicPort Pro
USB接続すればドライバをインストールしなくても即認識される。これはWindowsもMacも同様
もうひとつ、MicPort Proがユニークなのが、ドライバのインストール不要で動作するということです。

それは、MicPort Proが標準のUSBオーディオデバイスとして設計されているからで、WindowsでもMacでも、接続すれば即利用できるのは大きなポイントです。しかもレイテンシーがないため標準ドライバであっても音の遅れに関する問題はなく、使うことができます。

そのため、MicPort Pro単体を持ち歩いて、出先のパソコンに接続すれば、即利用できるというのもなかなか嬉しいポイントでしょう。
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