得意の木工を駆使して、スタジオを自作
部屋の中に部屋を作るような工事はすべて自分で作業 |
阿部:実はそうでもないんですよ。中古のマンションを購入したため、リフォーム業者に部屋のリフォームはお願いしたのですが、スタジオだけは自分で工事したんです。設計からデザインまですべて。もともと木工というか工作全般が好きで、よく自分でいろいろ作っていたのです。すべてを業者任せにしたら、良い値段が出てくると思いますが、原価ベースなので1/4程度でできるんですよ。ただし3ヶ月掛かりましたから、どっちがお得なんでしょうかね。
机もラック類も木工による自作 |
阿部:浮き床にしているので、まさに部屋の中に部屋を作ったような形になっています。もともとの部屋が6畳なので、防音設備などを入れた結果、スタジオのスペース的には5畳程度になっています。
--机やラック類もすべて木製ですが、これも自作?
阿部:そう、すべて作っています。ある意味、趣味ともいえますが、自分で作ることで、ニーズにピッタリ合うものが手に入るのですから。
定員3人なのでCAPA3 Studioと命名
--最初から、このような形のスタジオが完成したのでしょうか?阿部:スタジオを作った当初は、今とはだいぶ違う形でした。ちょっとギターを録るといったことはしたこともありますが、ここはあくまでもミキシング用のスタジオ。ソファも置いて、私のほかにお客さん2名まで呼べる形にしていました。定員3人だから、CAPA3 Studioという名前にしたんですよ。また、当初はステレオ2chで作業をするスタジオだったため、システム面でもまったく違うものでした。
--現在はモニタースピーカーにKRKのV8シリーズが置かれていますが……。
阿部:前の家にいたときから、ある程度の機材はあったので、当初は、それらの機材でスタジオを構築しました。最初はGENELECのモニターを使っていました。が、いまはレンタルで借りている倉庫で眠っています。