DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング新商品情報

Cubase 5、Cubase Studio 5登場(3ページ目)

Cubase 4のリリースから2年強。また一段と機能強化された新バージョン、Cubase 5が3月に発売されます。先日のCubase 5の発表会に参加し、どんなソフトになったのかを見てきたのでレポートしましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

コンボリューションリバーブ、REVerenceを搭載

Cubase 5
Cubase 5に標準搭載されたコンボリューションリバーブ、REVerence
Cubase 5のみに追加された強力なプラグインとして、REVerenceというリバーブがあります。

これはコンボリューションリバーブという種類のリバーブで、単に反響音を合成して作るというのではなく、実際のホールやアリーナ、スタジオなどでの反響音をサンプリングし、それを利用してリバーブを実現するという、非常にリアルな空間を演出してくれるリバーブなのです。

実際、REVerenceには70種類以上のサンプリングデータ(これをインパルスレスポンス=IRといいます)が入っており、そこから選択して使うことができるようになっているのです。もともとYAMAHAのコンボリューションリバーブSREV1という製品に使われていたIRが収録されているほか、IRのインポートにも対応しているので、さまざまな空間音響を実現することができます。


ループ素材を元にオリジナルデータを作るLoopMash

Cubase 5
手持ちのループ素材を簡単にマッシュアップできる、Loop Mash
もうひとつCubase 5のみに収録されているプラグインがLoopMashというツールです。

これは複数のループ素材からオリジナルなバリエーションを生成するというツールなのですが、これまでにないユニークなツールとなっています。画面上には8つのトラックがあり、それぞれにループ素材を置いていくと自動的にスライスされ、お互いのテンポが揃うようになります。その上で、それぞれのスライスの音を分析して、似た感じの音を見つけられるようになっているのです。そして優先度を設定すると、それによって異なる素材の音に一部を置き換えていくことができるというものなのです。

プラグインなので、Cubase 5本体での曲作りにも利用できますが、これ単体だけでも、かなり面白い音楽制作ができそうです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます