PRODUCERに3つの新ソフトシンセ
では、その目玉であるプラグインとして、どんなものが追加されたのかを見ていきましょう。
●Beatscape
Beatscape |
これはREXファイルやACID対応のWAVファイルなどを画面上に用意された16個のパッドにアサインして、演奏するという音源です。ファイルごと、スライスごとにトリガリングが可能で、テンポシンクにも対応しています。そして4GB以上のオーディオループが収録されており、さまざまなジャンルの素材があるだけに、曲作りに即役立ちそうです。
スライスごとに消音、リバース、フェード処理、ノーマライズ、並べ替え、スライスポイントの追加変更など、いろいろな操作ができるのも面白いところ。そして、パン、ボリューム、ピッチ、カットオフ、レゾナンスを最大24ステップのステップエディタでパラメータ変更できるという、結構マニアックな音源となっています。
●D-Pro
D-Pro |
ご存知の方も多いと思いますが、D-PROはすでにCakewalk InstrumentsシリーズとしてRolandが販売しているもので、オープン価格ですが実売価格が30,000円程度というもの。これまでD-Pro LEという機能限定版がついていましたが、これがバンドルされるというのは大きな魅力です。
しかも、D-Pro拡張ライブラリも同梱。具体的にはRhodesやB3などのビンテージものやピアノ、オルガン、シンセサイザなど300プログラムを搭載した「Digital Sound Factory Volume 2 Classic Keys」、雨や雷、虫の声などのSFサウンドを収録した「Hollywood Edge」、そしてドラム、ベース、ギター、オーケストラサウンドなど約700種類のライブラリを収めた「D-Pro Expantion Pack 1&2」が収録されています。
それだけのライブラリがあるだけに、D-ProだけでダブルレイヤーのDVDが用意されているなど、盛りだくさんです。
●TruePianos Amber
TruePianos Amber |
4Font社のTruePianos AmberというVSTi対応の音源で、アコースティックピアノを再現したものです。アコースティックピアノというと、たいていはサンプリング音源ですが、このTruePianos Amberは単純なサンプリング音源ではないのが面白いところです。
サンプリングに加え、モデリングさらには合成などのテクノロジーが投入されており、ピアノ内部の弦のハーモニクス、ペダリングなどもシミュレートされています。これによって、比較的軽い音源の割に、非常に高品位なサウンドを演出してくれます。