DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

ひっそりVer4.5に進化したCubase4シリーズ(3ページ目)

8月29日、SteinbergのCubaseシリーズの新バージョン4.5がリリースされました。アップデータによりCubase4やCubaseStudio4のユーザーなら誰でも無償でアップデートできるのですが、どう変わったのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

強力なコントローラ、CC121にも対応

cc121
Cubase用に開発された、非常に使いやすいフィジカルコントローラ、cc121
一方、CC121はUSBを用いたフィジカルコントローラです。これまでもYAMAHAのKXシリーズやnシリーズなど、Cubase用に作られたフィジカルコントローラはありましたが、このCC121はさらに使いやすくなっています。

ユニークなのはマウスとCC121の双方を利用して操作ができるようになっていることで、マウスカーソルがあるノブやフェーダーがCC121に自動的に割り当てられるため、画面からまったく目を離さずに、操作できるのでとても便利なのです。また、EQ設定などが、Cubaseと同じ配置になっているため、非常に使いやすくなっているのです。

こうした点も、Cubaseシリーズの4.5でのみサポートとなっています。


SoundFrameがVST Soundへと進化した

VST Sound
Sound FrameがVST Soundに進化。これによってさまざまな音のデータを統合管理できる
ところで、Cubase単体で強化されたのがVST Soundという機能です。

これは従来からあったSound Frameの進化系ともいえるもので、VSTのプラグインやVSTインストゥルメントは、サードパーティー製、さらにはハードウェアシンセであっても、VST Sound に対応していれば、メディアベイに直接、統合できるようになりました。つまり、どんなサウンドでもカテゴリー、タイプ、スタイル、キャラクターやその他の属性に基づいて検索することができるわけです。

コンテンツは、インストゥルメントのカテゴリー、タイプ、キャラクターによって、すっきりと分類、整理され、Cubase のメディアベイですぐに使用することができます。またメディアベイでは、1つ1つのサウンドをロードしなくても、選択したサウンドを即座に試聴できるようになっているのは、従来のSound Frameと同様です。。

またVST Soundでは、使用している VSTプラグインのプリセットも管理することができ、それらを組織的に分類して、大きなエフェクト ライブラリーを作ることも可能となっているのです。
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