テンポ同期も可能なアルペジオ機能を搭載
こうしたCubase対応の機能とは別に、KXシリーズの本体そのものが持っているユニークな機能がアルペジオ機能です。
アルペジオ機能とは、ひとつのキーを押すだけでアルペジオフレーズを弾いてくれるという機能ですが、KXシリーズにはドラムやベース、オルガン、ギターなど13カテゴリー、計342種類のアルペジオが内蔵されているので、それらを切り替えることで、さまざまなアルペジオ演奏が可能になります。
結構便利なのがドラムで、指一本で、さまざまなドラムフレーズを演奏してくれます。
ここでポイントとなるのがテンポです。設定されたテンポにしたがってアルペジオ演奏されるわけですが、KX内蔵のクロックでテンポを設定できるほか、Cubase側に同期することが可能となっています。つまり、テンポ同期させた場合、Cubaseのテンポにしたがって演奏でき、それをレコーディングすることも可能なのです。
また必要があれば、そのアルペジオパターンのエディットも可能なので、かなりさまざまな応用ができそうです。
VST 3rd Party MEGA PACKがバンドル!?
USB KEYBOARD STUDIOにバンドルされるアナログシンセ音源、ArturiaのAnalog Factory SE |
さらに、ボーナスパックとして「VST 3rd Party MEGA PACK」というDVD-ROMがバンドルされるとのことです。実は、今回借りた発売前のKX25には、これがバンドルされていなかったので、細かいところは分かりませんが、YAMAHAのWebサイトを見ると、このDVD-ROMには
●IK Multimedia Sample Tank 2 Yamaha Edition (16chトラックマルチサンプルプレーヤー)
●FXpansion BFD Lite (ドラム音源)
●Arturia Analog Factory SE (アナログシンセ)
●Sonic Reality RAW loops Yamaha Edition (オーディオLoopファイル)
●KeyFax Drum World MIDI Sample Library
●Sonic Reality OneSoundz Silver(HALion One用追加コンテンツ)
●Yamaha S90ES Piano(HALion One用追加コンテンツ)
という音源が搭載されているほか、「ASK Video Cubase AI Video Tutorial」というビデオが入っているとのことです。
もっとも、Arturia Analog Factory SEは、CubaseをKXシリーズに対応させるための拡張ツールが入っている「TOOLS for KX DVD-ROM」というものにバンドルされていたので、使うことができましたが、これだけでもかなり強力な武器といえるでしょう。もちろん、Analog FactoryもKXシリーズが対応しているので、4つのノブでコントロールすることができました。