DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

DTM界に登場したアイドル、初音ミク(2ページ目)

DTM業界に突然、彗星のように降ってきた大人気ソフト初音ミク。ミクをきっかけにDTMをはじめようと思っている人のためにミクがどのような位置づけにあり現状のDTMがどのようになっているかを考えてみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ピアノロール画面で音符を入力し、歌詞も入力する


初音ミク
VOCALOID2 Editorはピアノロール画面で構成され、音符情報に歌詞情報も入れる
初音ミクというかVOCALOID2 Editorを起動すると、DTMの世界ではおなじみのピアノロール画面が登場します。ピアノロールというのは左側に鍵盤があることから分かるように縦軸が音程、横軸が時間の経過を表すようになっています。ここに鉛筆アイコンを使って、音符を入力することができます。一般のシンセサイザ音源を用いている場合は、これで作業はいったん完了となりますが、さらに、次の作業があります。

そう、歌詞の入力です。音階をダブルクリックした上で、歌詞をひらがなで入力していくのです。ただし、「私は」であれば「わたしわ」のように入力することが必要になります。もちろんひらがなだけでなくローマ字、英語の入力も可能です。

従来からこうした言葉をしゃべらせる音声合成ソフトは存在していましたが、いかにも機械的な声になりがちでした。しかし、この初音ミクは、とくに細かな指定をしなくても、自然な声でしゃべってくれ、しかも音階をつけて歌ってくれるのです。この辺も多くの人たちに受け入れられた大きな要因となっているのだと思います。


細かく設定すれば、歌い方をエディットできる


先ほどのピアノロール画面を用いてマウスで音符を入力し、歌詞を音符ひとつひとつに入力していくのが基本的な使い方ですが、歌詞については、歌詞ウィンドウを開いて一括入力することができるので、かなり効率的に入力することが可能になります。

また、デフォルトの設定ではいまいち抑揚がないとか、音符間のつながりが悪いといった場合もあるでしょう。その場合は、パラメータを細かく設定して入力していくこともできます。

ベロシティやピッチなどをうまく動かすことで、それなりの雰囲気を演出することが可能になります。
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