DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

VistaはDTMで使えるか?(4ページ目)

Vistaが発売されて、約2カ月。どうもパソコン業界が期待していたほどの盛り上がりにはならず、あまり普及していないのが実情のようです。このVista、DTM用途としては使えるOSなのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ASIO/WDMやプラグイン関連は基本的に動作する


ASIO
ASIOドライバもWDMドライバもVista環境で問題なく動作する

一方、ドライバが存在してオーディオインターフェイスが使え、DAWなどのソフトがインストールできさえすれば、XPとほとんど変らずに動作してくれるようです。

まず、ドライバでいうとASIOやWDMは、XP上での動作とまったく同様であり、とくに違いはありません。


VSTプラグイン
VSTもDirectXもプラグインはXPと同様に使うことができる
またVSTやVSTi、DirectXやDXiといったプラグインに関しても同様であり、何も変らずそのまま動作する模様です。ReWireにおいてもこれは同様です。

つまり、DTM・デジタルレコーディングにおける特殊なシステム、環境は何も変らずそのままVistaに引き継がれています。ただし、これについても64bitは状況が異なるため、そのまま動作するとは限りません。


まだしばらくは様子見か!?


こうした点を見てみると、やはりDTM・デジタルレコーディングを利用する上ではXPのほうが安定しており、急いでVistaを導入するメリットはないようです。とくに、オーディオインターフェイスなどのドライバが揃っていないのは致命的です。

最悪、手持ちの機材がまったく使えないという可能性もあるので、Vistaに乗り換えるのであれば、持っている機材のメーカーサイトなどをよく調べて、ドライバがリリースされていることを確認してからにしたほうがいいでしょう。

また、DTM・デジタルレコーディングの環境をVistaに変えてメリットがあるかというと、「……」という状況。Aeroのユーザーインターフェイス上で使いたいという強い動機がない限り、重くなるだけで、いいことはないと思います。
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