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【業界トピックス】まだまだ続く業界再編 DigidesignがM-Audioを買収!(2ページ目)

合併、買収劇が続くこの業界にまた新たなニュースが飛び込んできました。M-AudioがPro ToolsのDigidesignに買収されることになったのです。これにより何が起こるのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

当面、国内における両社の体制は現状維持


digidesingロゴ
Pro Toolsを出すDigidesignの一部門としてM-Audioが組み込まれることになった
まず、上記の噂の真偽について確認してみると、すべては嘘、というのが真相。まずM-Audio製品のブランド名はM-Audioのままであり、当面Digidesignブランドへ変更する予定、可能性はないということです。次に、Digidesign製品のM-Audioオーディオインターフェイスサポートについて。現在DigidesignではM-BOXをはじめ、OO1、OO2などコンシューマー製品も発売しておりますが、今後もDigidesignのオーディオインターフェイスのみのサポートであり、M-Audio製品がそこに組み込まれるわけではないとのこと。まあ、一般的にいえば将来的にはそうした体制も考えられますが、当面は何もないようです。


逆にM-Audio製品が現行のオープンプラットフォームをやめて、ProToolsソフトウェア専用のプラットフォームに切り替えるという、いかにもありそうなシナリオも嘘のようです。将来的にProToolsソフトウェアに対応したハードウェアを開発することは否定できませんが、オープンプラットフォームの体制は今後も変わらないとのことです。

一方、会社の体制についてですが、これについてはまだハッキリしていないとのこと。そもそも米国本社側も買収が完了したのではなく、買収することに基本合意がされたという段階であるため、詳しいことはこれから詰めていくというのが実情のようです。国内の動きについても、それぞれの日本法人での話し合いはまだ進んでいない模様ですが、どちらにしても、吸収合併という形ではなく、当面別法人として動くようです。日本のAvidは東京・赤坂に、M-Audioは名古屋に会社がありますが、その状況はそのまま続くようです。

こうしたことを考えれば、当然ブランド切り替えというようなことはありませんし、品不足になるといったこともないでしょう。結果的にみれば、一般ユーザーにとってすぐに大きな変化はなさそう、ということです。
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