5つのスピーカーの役割分担

では、このシステムで普通のステレオ2chを鳴らすとどうなるのか。このときはその左右の2つのスピーカーから音が出て、ほかの3つは鳴らないようになっています。また、サブウーファーは鳴るので2.1chで音を鳴らしているのですが、サブウーファー側が派手な重低音でないためなのか、自然に感じるのです。バランス調整で、サブウーファーの音量を下げると、物足りなさは感じますが、それでも極端な違和感はありませんでした。
4系統の入力を装備
このNIRO 400の中枢にあるのが、デコーダー内蔵のアンプユニット。ここに搭載されたDSPがデジタル処理することで、たった1つのフロントのスピーカーでサラウンドが実現されるわけですが、ここにはいろいろな入力端子が用意されています。

またユニークなのは、リアには特殊なメモリカードを指すところがあり、ここにNIROが今後配布するカードを入れるとファームウェアのアップデートが可能になっているのです。NIROとしては、こうしたサーポートを行うことで、10年以上は古びずに最新機器として使えるようにしていくとのことです。
ここではNIRO400を中心に見ましたが、このコンセプトは上位機種でも同様。上位機種になると出力音量、また音質も向上し、入力端子数も増える形になっています。個人的にはこの価格で、サラウンドそしてこれだけの音質が実現できるというのは、非常に安いと感じたのですが、どう思いますか?直販のみなので、店頭で音を確認できないのが痛いところ。ぜひショールームなどを作ってもらいたいところですね。
ちょっと変わった6角形のサテライトスピーカーには背面を除く各面にスピーカーが埋め込まれている。 |
NIRO 400のアンプモジュールには、デジタル2系統、アナログ1系統の入力端子がある。またその上のスロットにメモリーカードを入れることでアップデートも可能。 |