安川氏によれば、まず今回の買収劇で、国内での変化は何一つないとのこと。つまり、これまで通り、スタインバーグ・ジャパンは存在し、プロダクトのラインナップに関する変化もない、そして従来どおりスタインバーグ・ジャパンがマーケティング活動を行い、メガフュージョンが販売を行う体制に変更ない、とのことでした。
もちろん、既存のユーザーに対するサポートもこれまでどおりであるし、新たにCubaseSXを導入しようという人にとっても、心配はないといって間違いなさそうです。
今回の件はPinnacle社のデジタルメディア部門にSteinberg社のデジタルオーディオ技術を吸収することで、今後期待される巨大なデジタルメディアオーサリング市場に対応することが目的の前向きな買収とのことです。考えてみれば、以前はProToolsのDigidesignがビデオのノンリニア編集で有名なAvidに買収されていますし、EmagicのAppleによる買収もビデオとオーディオの統合といえるのかもしれません。安川氏は、「最後に残った大型買収劇で、世の中の流れではないでしょうか」という言い方をしていましたが、確かにそうなのかもしれません。
というわけで、かなり驚いた今回の買収劇、ユーザーにとっての不利益や心配、不安……などは何もなさそうなので、ひとまず安心です。
また、何か新しいニュースなどが入ってきたらお伝えしたいと思います。
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