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【業界動向】 ケイタイ用の音源規格GML登場(3ページ目)

MIDIの世界で、いまもっとも勢いがあるのが、携帯電話の着メロでしょう。3和音が主流だった時代から、いまや16和音やそれ以上が標準となり、そのサウンドも一般のDTM音源にかなり近いところまでやってきました。その携帯電話用の標準の音源仕様としてGMLというものが定められ、音楽電子事業協会(AMEI)から発表されました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■プレイヤー・ガイドライン

プレイヤー・ガイドラインというのは、携帯電話など音源を搭載する端末がStandard MIDI File Foramt 0を演奏するためのガイドラインを表しています。発表会資料においては、詳細な内容はありませんでしたが、項目的には以下のものが並んでいます。

   ●Standard MIDI Fileの認識方法
   ●プレイヤーの構成
   ●開発における注意事項
   ●セットアップ小節の取り扱い

具体的な内容については、AMEIが配布しているGML仕様書に記述されています。

以上が、GMLの基本的な内容です。すでにYAMAHAのFM音源チップなどが搭載された携帯電話が数多くありますが、音源のハード的仕様としては、まさにGML対応になっています。ただし、NTTドコモもAUも、標準のStandard MIDI Fileではなく、独自仕様のデータを扱っているので、今日現在正式にGML対応の携帯電話は存在していないということになります。

各端末メーカー、通信事業者、そしてYAMAHAをはじめとする音源チップメーカーの多くが、AMEIの会員になっていることを考えれば、今後このGMLが標準となっていく可能性は高そうです。そうなれば、一般ユーザーにとっても着メロはより制作しやすいものとなっていくのではないでしょうか。
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