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【業界動向】 ケイタイ用の音源規格GML登場(2ページ目)

MIDIの世界で、いまもっとも勢いがあるのが、携帯電話の着メロでしょう。3和音が主流だった時代から、いまや16和音やそれ以上が標準となり、そのサウンドも一般のDTM音源にかなり近いところまでやってきました。その携帯電話用の標準の音源仕様としてGMLというものが定められ、音楽電子事業協会(AMEI)から発表されました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■GMLの音源としての仕様

では、もう少し具体的に見ていきましょう。まず、一番気になる音源のハード的な仕様は次のようになっています。

   ●音源の発音方式:限定しない
   ●同時発音数:16ノート以上
   ●MIDIチャンネル:1~16ch
   ●リズム・チャンネル:10ch
   ●使用音色:Genaral MIDI Level1.0に準拠

そう、要するに従来からあるGM Level1そのものであるというわけです。ご存知のとおり128音色、47ドラムキットというわけですから、目新しいことがあるわけではありません。

■コンテンツ制作ガイドライン

次に、これまでのGMでは制定されていなかった、コンテンツ制作のガイドラインについてです。つまり、これを演奏させるためのデータをどう作るかという決め事がされているのです。具体的には以下のとおりです。

   ●Standard MIDI File Format 0形式で保存
   ●16ノート/16チャンネル
   ●発音時のMIDIチャンネル優先順位
      10>1>2>...>9>11>...16ch
   ●10chはリズムチャンネル固定
   ●推奨チャンネル割り当て
      メイン・メロディ(主旋律):1ch
      サブ・メロディ(副旋律) :2ch
      ベース・パート      :3ch
   ●GMLコンテンツとして正しく動作するため、セットアップ小節を必須とする

これを見る限り、ごく標準的な内容を改めて文字にしているだけではありますが、Standard MIDI File Format 0が採用されていることが確認できます。
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