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心を癒してくれる映画

新年を迎えたばかりの今の時期こそ、心をリフレッシュしたいものですね。今回は新春映画の中から心を癒せる映画をピックアップ。『リトル・ミス・サンシャイン』と『幸せのちから』。トリビアもあります。

執筆者:オライカート 昌子

あくせくと忙しい日々を送っていると、知らず知らずのうちに、ココロの柔軟性を失いがちですよね。柔軟性を失うと、心がぎすぎすして、周りの人への心配りや優しさも保てません。そんなとき、すぐに効くのが、心を癒してくれる映画。気楽に見れる映画で、心の柔軟性とみずみずしさを取り戻しましょう。

新春映画の中から、ビジネスマンのあなたにも効く、ココロを癒す映画をご紹介します。今回ご紹介するのは、公開中の『リトル・ミス・サンシャイン』、1月20日公開のウィル・スミス主演作『幸せのちから』の2本です。

問題がたくさんある人生こそ愛しいと思える映画
リトル・ミス・サンシャイン

リトル・ミス・サンシャインの画像
(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX
人より秀でたい、成功したい、勝ち組になりたいという願いは、わたしたちの誰もが多少は持っています。『リトル・ミス・サンシャイン』に出てくるフーヴァー家も同様。グレッグ・ギニア演じる父親のリチャードは、成功啓発本の出版を予定し、ポール・ダノ演じる息子のドウェーンは、航空学校へ行くのが夢。娘のオリーブは、美少女コンテストで優勝したいと思っています。

それぞれが夢を抱くのは悪いことではありませんが、ともすると、自分のことしか考えなくなって、家族が機能不全に陥り、崩壊してしまうこともあります。フーヴァー家も崩壊寸前。食卓では、誰も会話を交わさないほどです。

ところが、オリーブが「リトル・ミス・サンシャイン」コンテストに出場できることになったことから、自殺未遂を犯した叔父のフランクを含めた家族全員で、コンテストが開かれるカリフォルニアを目指すことになります。黄色のオンボロミニバスに乗り、家族は新たな再生の道をたどります。

再生の道は険しく、旅の前途は多難。家族を乗せたバスもポンコツ寸前。負け組家族は、負け組でしかないことが、どんどん証明されてしまう始末。

リトル・ミス・サンシャインの画像
(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX
それでも、コンテスト開催地についたころには、みんな負け犬のままでも、新しい何かを獲得し、家族が生まれ変わっているのが感動的です。

バラバラだった家族が、多難な旅を通して、何かに気づいたところから再生していきます。でも、「何かに気づく」というのは、漠然としていますよね。もしそれが、癒しと再生の特効薬だとすれば、何に気づけばいいんでしょうか?

何でもいいと思います。今まで気づいたことがないことや、今まで見逃していた小さなことに目を向けてみるのはどうでしょう? 新しい力が沸いてくるのではないでしょうか? 

自分のことだけ考えていた場所から外に視線を移してみる。相手の立場から考えてみる、あるいは、もう一度自分について考えてみるなど。

フーヴァー一家のように、旅に出てみることもひとつの方法ですが、もっと簡単なのは、単に「問題があっても大丈夫」と、自分や周りの人に声をかけてしまう方法です。この映画を見ると、癒しはシンプルなんだ、と思えるようになれるのではないでしょうか?

次ページでは、『リトル・ミス・サンシャイン』トリビアと、『幸せのちから』をピックアップ
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