上海/上海基本情報

上海旅行(基本情報・日本からのアクセス)(3ページ目)

パスポートこそ必要ですが、国内旅行感覚で気軽に遊びに行ける場所、上海。でもこんなに距離は近いのに言葉も風習もまったく違い、とまどうことが多々あるはず。そんな時に少しでもお役にたてるように、と気候、交通、両替、そして上海ならではの食やエンターテイメントについてまとめてみました。上海の旅、ぜひ楽しんできてくださいね!

ヒキタ ミワ

執筆者:ヒキタ ミワ

上海ガイド


上海での両替

基本的に空港、銀行または宿泊しているホテルでのみ両替ができます。空港で両替する場合、金額によっては25~50元の手数料がかかります。市内の銀行では手数料はかかりませんが、混んでいることがあるので、時間の余裕があるときに行くようにしましょう。市内ほとんどの四、五つ星クラスのホテルでは両替ができますが(三つ星以下ではできないところも……)、基本的には「宿泊客のみ可」。

そんな上海で、両替に頭を悩ませないためにも、日本円を外貨(人民元)で下ろせる銀行カードを持参することをおススメします。市内各地にATMがあるので、24時間必要なときに人民元を手にすることができますよ。

上海の物価

モノを買う(食べる)場所によって物価がまったく違うので、レベルを選んで、モノを選ぶことができます。ランチの値段で比較すると、町中のローカル麺館で食べるラーメンは一杯5元(約70円)、でもホテルのランチコースを食べようとしたら250元(約3500円)と50倍もの値段の差。美容院もピンからキリで、町角では10元(約140円)でカットしてくれる店もあれば、300元(約4200円)かかるサロンもあります。基準がないので一概に「上海の物価はこう~」と言えないのが実情。自分のお財布の中身に似合った滞在ができるのも上海の魅力といえるもかも?

上海のクレジットカード事情

xxx

こちらは上海で発行した銀聯カード。「Union Pay」が目印
 

コスモポリタンな上海なこと、海外のメジャーカード(VISA,MASTER,JCBなど)が利用できるお店もありますが、ローカルショップでは中国国内カード「銀聯カード」のみOKの店が多いのも事実。日本円決算ができると話題の「三井住友銀聯カード」が日本国内で発行されているので、それを準備してくると「現金が足りない!」と嘆くことなく快適に過ごせるはず。

言語

基本的には共通語の「普通語(プートンフア)」が通じますが、上海人同士が話す言葉は「上海語」です。「ニイハオ」なら「ノンホー」と発音するくらい音が違うので、上海語と普通語は、まったく違う言語ととらえてください。年配の人の中には普通語を聞き取れても、しゃべれない場合も……。英語は高級ホテルや外国人の多いレストラン以外では通じないことが多いです。

上海の治安

基本的に、女性同士、家族連れでも安心して歩くことができる町と言えます。特に夜は外国人旅行者の多い場所を警察官が巡回警備をしているので、私自身、1人で夜出歩いた時も、一度も怖い思いをしたことはありません(もちろんなるべく1人で夜の町は歩かないように)。その他、地下鉄や上海駅周辺などはスリが多いのでバックはファスナーのあるものも使用して、なるべく身体の前方に向けるなど、ご注意を。

上海の水事情

基本的に水道水は飲めません。ホテルに宿泊の際にはミネラルウォーターが2本常備されていることに気がつくと思います。水道水は浄水してあっても臭いが気になる人もいるので、お茶やコーヒーを作るときにはこの水を利用しましょう。

お風呂にお湯をためて驚くのが、まるで入浴剤を入れたかのようにうっすら色がついていること。自分のお気に入りの入浴剤を持参して、臭いと色をなかったことにしてください(笑)。ちなみに私は野菜を洗うのも、パスタを茹でるのも蒸留水を使用しています。

上海のトイレ

かつて、言われていた顔と顔を向き合って用を足す「ニイハオトイレ」的なモノは減り、扉も仕切りもついたトイレが主流になってきましたが、悲しいことにあまり清潔ではありません(日本人の常識を超えるところが多いです)。基本的にトイレットペーパーは常備されていないので、マイティッシューは必須。そして、トイレットペーパーはつまりやすいので、備え付けの屑籠に入れるようにしてください(五つ星のホテルなどは排水がしっかりしているので、そのまま流しても大丈夫)。そして、便座はほぼ確実に汚れているので、「絶対に」腰を掛けたりしないように! 我慢できるのであれば、「トイレ休憩は高級ホテル(宿泊していなくても)に着いてから」をおススメします。 

日帰りで行ける近郊の水郷、朱家角(ジュー ジア ジアオ)   

橋の上から朱角家の町を見下ろすとまるでタイムスリップしたかのよう!

橋の上から朱角家の町を見下ろすとまるでタイムスリップしたかのよう!

xx

豚の脚をお醤油煮込んだ「紅焼蹄」

朱家角は上海市内から西に約48kmに位置し、車やバスに乗っても移動時間は往復2時間程度。上海から最も近い水郷の町として人気です。朱角家の歴史はかなり古く、明代の万暦年間(1573~1620年)には豊かな水路を活用し、商業の中継地として繁栄を極めていました。

 
 
道端でお婆さんがチマキ作りしている姿を見ることができます

道端でお婆さんがチマキ作りしている姿を見ることができます

水郷での楽しみといえば、遊覧船に乗ること! 町の中心に流れる運河を手漕ぎボートでゆったりと進めば、町の景色やそこに住む人達の日常生活を垣間見ることができます。舟を降りたら朱角家のメインストリート北大街を歩いてみましょう。ここには明•清時代の建物が多く残されていて、細い路地にぎっしりといろいろなお店が並んでいるのでブラブラ歩くだけでも充分に楽しめますはず。

 
 
こちらが「放生橋」

こちらが「放生橋」

最後に必見なのは、町に36あるといわれる古い石橋です。特に有名なのは 朱角家の町を一望できる「放生橋(ファンシェンチアオ)」という五孔アーチ型橋。「放生橋」の名前は、かつて、この橋の下では魚を捕ることを禁止し、魚を放つことのみ許されていたことに由来しているといいます。橋の上から魚を放つとご利益があると言われ、今でも多くの人たちがこの橋の上から魚を放っています(橋の下で金魚を売っています!)。上海だけでも充分エキサイティングな町ですが、一歩足を延ばして「東洋のベニス」を訪れるのもいいかも。

<DATA>
住所:上海市青浦区朱家角鎮
アクセス:「上海旅遊集散中心(上海体育館バスターミナル)」よりバスで約1時間(12元)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます