初めての上海 旅の基礎知識

青空の日には豫園から浦東にある環球金融中心と金茂ビルがはっきりと 

晴れた日には豫園から環球金融中心と金茂ビルがはっきりと

万博の開催中ということで、街全体がザワザワとお祭りムードの上海。この街全体にパワーを感じます。市内では、自転車の横を「超」が付く高級車が走り、それらが衝突しては道の真ん中で大喧嘩……、バスに乗る人降りる人もいつもぶつかっては、毎回言い争い……。ルールを守らない彼らにもびっくりですが、何よりもどこからこんなに強烈なパワーが出て来るの?と「パワーの源」の秘密が知りたくなります。きっと早朝からがっちり油で揚げたパンを食べたり、太極拳をしたり、将来の夢に向かって走ったりしているからこんなに元気があるのでは?……と言うのは、あくまで私の推測ですが……。

そんな上海で美味しい中華をたらふく食べ、チープグッズをいっぱい買い、何度も何度もマッサージで揉まれ、この町の空気を吸い、エナジーチャージをしてみては如何ですか? もちろん豫園などの観光や雑技などのエンターテイメントも忘れずに。日本に帰る頃には自分もパワーアップした気になれるはず。今回はそんな上海を歩くための基本情報をご説明します!   

上海と言えば……上海蟹!

「昨日は蟹を5ハイも食べたよ!」秋になると蟹話で持ち切りの上海

「昨日は蟹を5ハイも食べたよ!」秋になると蟹話で持ち切りの上海

まずは「上海と言えば……」の上海蟹から。上海では「大閘蟹(ダージャーシエ)」と呼ばれる上海蟹。秋になると庶民の間でも蟹の話で持ち切りになります。大閘蟹の産地で最も有名なのは、上海から車で1時間半ほどの距離にある陽澄湖(ヤンチェンフー)。陽澄湖産はブランド品として扱われているので爪にタグをつけたり、ボディーにレーザーで刻印をしたりと差別化を図っています(それでもコピーが出回ることがあるので注意!)。

上海蟹の体長は約10cmとかなり小さく「ミソを楽しむもの!」と思っている人も多いと思いますが、最近では爪、足、ボディの肉をキレイに剥きとって、美味しい蟹料理として食べさせてくれるレストランもあります。ぜひ試してみてください。ただ、蟹は身体を冷やす食品なので、身体を温める効果のあるお酢をつけるのを忘れずに。食事中の紹興酒や食後の生姜湯もおススメです。

上海雑技団

続いてこちらも、上海を訪れたら一度は観ておきたいエンターテイメント「雑技」! 雑技とは中国の伝統芸術ともいわれる中国版サーカスのこと。そして、中国各地に数ある雑技団の中で頂点に君臨しているのが50年以上の歴史を誇る「上海雑技団」です。「転盤(皿回し)」のような伝統芸から「環球飛車」という球状の金網の中を何台ものバイクが駆け回る超ハイテクなショーまで、アップテンポに次々展開する離れ業の連続にハラハラドキドキ。公演時間の1時間半があっという間に過ぎてしまいます。雑技は市内数カ所で行われていますが、公演は毎日ではないので、事前にご確認を。

上海観光の中心、「租界」

今でも上海の重要建築物として当時の姿を残している外灘の麗しい景観

今でも上海の重要建築物として当時の姿を残している外灘の麗しい景観

1843年、清朝が阿片戦争にやぶれると、重商主義を推進していたイギリスは南京条約で不平等な条約を中国に押し付け、上海市内に事実上の植民地を作りました。続いてアメリカ、フランスも土地を租借し、英米仏が行政を統一すると租借した土地の行政を管理する「租界」が始まりました。アメリカとイギリスは共同租界を作り、後に日本もそこに参画。フランスは単独でフランス租界を形成し、2度に渡る拡張を経て、外灘から徐家匯に至るまでの広大な租界地を構築。その後、1920~30年代にかけて租界は黄金期を迎えます。1940年初頭には10万人を越える日本人が住んでいたそう。その当時に建てられた欧風建築群が、今の外灘の景観としてそのまま残っているのです。その後、 1945年の第二次世界大戦日本敗戦により租界の歴史は終焉を迎えます。