子供自身の存在を否定するような言葉

その子の存在を全否定する言葉は絶対タブー

その子の存在を全否定する言葉は絶対タブー

「あなたがいなければ」という、その子の存在を全否定する言葉は絶対タブーです。同様に、親は何気なく言っているつもりなのかもしれませんが、「あなたが男の子/女の子なら・・・」などの性別の否定も非常に深く傷が残ってしまうといいます。努力ではどうしようもないことを言われ、子供はやはり自分を否定されたと感じます。

子供の存在を否定するような言葉は、なぜいけないのでしょうか。そして、それを聞いた子供はどのように感じ、どのような影響を受けるのでしょう?

子どもは親から非常に大きな影響を受けます。存在を否定するような言葉を、「心理的虐待」と呼びます。叩いたり蹴ったりはしていないものの、「暴力」の一種です。

子どもは、「親が思っている自分像」をそのまま「自分像」として受け止めます。つまり周りから見てどんなに勉強が出来ても、親が「勉強が出来ない子」と思っていれば「自分は出来ない子」と思っています。同じように親が「悪い子」と思っていれば「悪い子」と自分も思ってしまい、自分に自信が無く、出来るという感覚ももてない子になってしまいます。

子供同士を比較するような言葉

親がうっかり言ってしまいがちなのが、「お姉ちゃん/お兄ちゃんに比べてあなたは…」、「○○ちゃんはできるのに…」などと、子供同士で比較して評価する言葉。自分が言われたと考えると、確かにこれがいけないのは分かりますが、比較された子供は、どういう心境になり、どのような行動に出るのでしょうか?

子どもはこのような言葉を受けると、「お母さん(お父さん)は、お兄ちゃんだけが好きなんだ。私のことは好きじゃないんだ。」という確信を持ってしまうときがあります。このように思ってしまった子どもは悲劇です。下手をすると、一生この気持ちを引きずるときもあるのです。

小さいうちほど、「親からの評価=自分の評価」になってしまいがちなのが子どもです。つまり、「自分は親に好かれていない=自分は生きる資格がない」と飛躍してしまい、自分を大切に出来なくなったり(自尊心の低下)、自分はやれば出来るんだ!という気持ちが無くなったり(自己効力感の低下)してしまうのです。

また、その比較された対象、例えば兄弟に意識的・無意識的にも関わらず「敵意」を持つようになります。それが妹や弟であれば陰でいじめたりすることもありますし、姉や兄などの自分より強い相手であれば、困らせるようなことをしたり、行動には移さなくても不幸を願ったりすることがあります。

子供同士を比べてしまうとき、それを言う親の側には、勉強の出来であるとか、学校での評価であるとか、友人関係や行儀など、何か子供を評価しているような感じがします。「評価」をあせる親が、真面目さのあまりつい厳しいことを言ってしまって、取り返しがつかなくなる、子どもに対する言葉の暴力を止められない、そういうお母さんは実は少なくありません。

自分では子どもにひどいことを言うのを止めようやめようと思っていても止められないとき、そんなときはドツボにはまってしまっているかもしれません。このようなお母さんは、意外にも「理想の子育て」を追いすぎている場合があります。例えば、

・ 子どもに絶対怒らない
・ いつも笑顔
・ いつも一緒に遊んであげる
・ いつも手作りのお菓子を作ってあげる
・ いつも褒めてあげている

等々。子どもに虐待をしてしまうお母さんは、意外にも「そんないいお母さんいないよね?」と客観的に見れば言いたくなるような「良いママ像」に苦しんでいる場合があります。そして、ひどいことを言ってしまい子どもの寝顔をみながら自己嫌悪に落ちたりするのです。ドラマのようないいお母さん、いい子どもなんていない!ということがわかると落ち着いたりする場合も多いものです。

それから周囲の助けを得ること。夫が忙しいならば、実家、近所のママ友達、児童館、民生委員、保育園など、自分だけで子どもを抱えず周りに甘えましょう。これを「ソーシャルサポート」といいます。「社会援助」ですね。

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