子供の問題の根底は「自己肯定感」であることが多い

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自己肯定感とは、「自分は大切な存在なんだ」「自分は愛されている」と思える気持ちを表す言葉

最近、青少年に関わるさまざまな事件やニュースが世間を賑わし、その度に親のしつけや子育てを問われる場面をよく見かけます。

また卒業後も、生活を親へ依存し続けたり、目標を見つけられず、無気力な若者の話も聞きます。そのような子供は、親に愛されずに育った場合もありますが、中には子育てに熱心だった親に育てられた子供もいます。

自立し、充実感を持って生きていく子供とそうでない子供の育て方の違いは、どこにあるのでしょうか。そのカギを握るのが「自己肯定感」と言われるものです。
 

自己肯定感とは「自分は大切な存在」という気持ち

自己肯定感を辞書で引くと、「自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語」とあります。(実用日本語表現辞典)

自己肯定感とは、これを分かり易く言うと、「自分は大切な存在なんだ」「自分は愛されている」「自分は生きているだけで価値がある」と思える気持ちを表す言葉と言えるでしょう。
 

「どうせ私なんか…」の口癖は自己肯定感の低い子供のサイン

「自分は大切な存在なんだ」「自分は愛されている」といった気持ちが持てない自己肯定感の低い子供は、
「どうせボクは……」
「ワタシなんか……」
という言葉を口にすることが増え、自己卑下をし、何事にも意欲を持てないことが多いでしょう。また自分に自信がなく、人との関わりも苦手で、すぐにキレたりする場合もあります。

親から虐待や暴力を受けたり、愛されずに育ったなどの過去がある子供は、自己肯定感が低くなります。一方、子育てや教育に熱心な親に、愛情をかけられ育っても、自己肯定感が低い子供もいるのです。

子育てや教育に熱心なゆえに、気づかずしている自己肯定感を下げる残念な言動、特に気になる5つとその改善法をお伝えします。
 

自己肯定感を低くするNG言動1:子供の感情を受けとめない

子供が悲しかったこと、悔しかったこと、また嬉しかったことなどを話した時、
「泣いたってしかたないでしょ!」
「悔しいなら、その時言えばよかったんじゃない」
「それくらいで喜んでいたらダメよ」
などと言うことはないでしょうか。

ぐずぐず言っている子供に対し、イライラしたり、些細なことで喜ぶ姿に歯がゆく感じ、その感情を否定したり、気持ちを受け止める前に解決策を言ってないか振り返ってみましょう。このような言動は、子供の自己肯定感を低くする原因の1つです。

■子供がグッと変わる改善ポイント
子育てに一生懸命頑張っている親ほど、すぐに解決策を言ってしまいがちですが、一旦は子供の気持ちを受け止めてあげてください。
「悲しいよね」
「悔しかったんだね」
「それはママもとっても嬉しいわ!」
など共感することを心がけましょう。
 

自己肯定感を低くするNG言動2:子供に大きな期待をかける

子供に期待をすることは悪いことではありません。親が、子供の可能性を信じることは、親子の信頼関係を深めることにも繋がります。

ですが、あまりにも期待が大きすぎると、子供は負担になり、親の期待に押しつぶされることもあります。また今の努力を認められないと報われない気持ちになったり、親の期待に応えられない自分に対し、
「自分はダメなんだ」
「ママをガッカリさせている」
と感じ、自信を失くし、自己肯定感が低くなります。

■子供がグッと変わる改善ポイント
子育てや教育に熱心な親ほど、更なる上を望みがちです。ですが子供が今、できていることは、精一杯努力した結果かもしれません。

子供の「今」を認め、それに至るまでの努力した過程を褒めてあげましょう。
 

自己肯定感を低くするNG言動3:子供を兄弟姉妹や友達と比べる

「お姉ちゃんは、漢字テストいつも満点だったわよ」
「お隣の○○君は、スイミングでクロールができるらしいよ」
など、兄弟姉妹、友達と比べたりしていないでしょうか。

親とすれば、子供の意欲に繋がれば、と思って言う場合もあるかもしれませんが、言われている子供にすれば、比較された相手に比べ、自分は劣っていると受け取り、自己肯定感が低くなる原因となります。

■子供がグッと変わる改善ポイント
そのような時は
「前より、漢字テスト10点も上がったわね」
「背泳ぎ、上手になったね」
と、過去の本人と比べましょう。
 

自己肯定感を低くするNG言動4:子供に「早く」と常に言っている

いつも「早く」「急いで」が口癖になっていることはないでしょうか。
「早く宿題しなさい」
「急いで準備して、急いで!」
などと、子供に遅刻させたらいけない、時間に間に合わせなければならないと、つい言ってしまいがちな言葉です。

完璧主義な親ほどよく言う言葉なのですが、これは子供に考える余裕を与えないだけでなく、子供のペースを否定していることになり、自己肯定感が低くなることにつながります。

■子供がグッと変わる改善ポイント
その場合は
「まだ宿題しなくて大丈夫?」
「8時のバスに乗るから、7時30分までに朝食を食べようね」
自分で考えるような言葉がけや具体的な時間や行動で促しましょう。
 

自己肯定感を低くするNG言動5:子供が失敗した時に怒る

子供が失敗した時、親は
「だからダメだ、って言ったじゃあない」
「いつもあなたは失敗ばかり」
と失敗したことに対し怒ったり、責めるような言葉を言ってないでしょうか。

親としては、責めるつもりはないのですが、子育てに一生懸命な親ほど、成功させてあげたい、うまくいって欲しいと思い、つい出てしまいがちな言葉です。子供が失敗したときに責めるような親の言葉は、子供の自己肯定感を低くします。

■子供がグッと変わる改善ポイント
そのような時は、
「また頑張ればいいよ。次はきっと上手くいくよ」
「挑戦したあなたは立派ね」
と言って、親は子供のガッカリした気持ちを癒す存在になってください。そうすることで、子供はまた意欲を持って挑戦するでしょう。
 

子供のしつけや学習は、自己肯定感の上に培われる

「あなたがいるだけでママは幸せ」「どのようなあなたでも大好きよ」と子供に言って抱きしめてあげましょう

「あなたがいるだけでママは幸せ」「どのようなあなたでも大好きよ」と子供に言って抱きしめてあげましょう

親はともすれば勝手なもので、子供が病気になれば、「勉強なんていいから、早く治って。健康だったらそれで充分」と思うでしょう。

ですが病気が治ると「もっと勉強できる子に」「もっと礼儀正しい子に」「もっとスポーツ頑張れ!」と「もっと、もっと」を子供に望んでしまうことはないでしょうか。

躾も勉強も礼儀正しさもスポーツも、自己肯定感の上に培われていくものなのです。「もっと」を望むことで、自己肯定感が育まれなければ、それは逆効果になるでしょう。
 

ママも時にはリラックスして自分を振り返りましょう

子供の自己肯定感は、ありのままを受容することで育まれていきます。子供が親を求め、甘えてきた時も、反抗し距離を置こうとした時も、子供のその気持ちを認めてあげましょう。それら全てが、成長していく過程として意味があるのです。

何かが出来ても出来なくても、笑っている時も泣いている時も、全てひっくるめてその子自身を愛してあげましょう。

時々、親も気持ちをリラックスさせ
「あなたがいるだけでママは幸せ」
「どのようなあなたでも大好きよ」と言って、子供を抱きしめて
あげるといいですね。
 

子供の自己肯定感を高めるには、日々の積み重ねが大事

子供の自己肯定感を低くする原因となる親のNG言動を改善し、「自分は愛されている」「自分は大切な存在なんだ」という気持ちを育んであげましょう。ひとつひとつの日常の関わりが子供の自己肯定感を高め、その毎日の小さな積み重ねが、やがて子供に大きな影響を与え、より充実した人生にするでしょう。

 

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