子供の自己肯定感を育むのが難しい時代をどう乗り切る?

子どもの自己肯定感を高めるために親ができることとは?

子どもの自己肯定感を高めるために親ができることとは?

育児書などでもよく見かけるようになった「自己肯定感」という言葉。「自分を価値あるもの」と思える感覚を指す心理用語です。しかし、今の日本の子供たちには、それが育っていないという事実をご存知でしょうか?

この記事では、自己肯定感が育みにくい今の日本の現状を踏まえた、現代版の「自己肯定感の育み方」についてお伝えしていきます。
 

現代っ子の自己肯定感の傾向が調査で明らかに

2014年、国立青少年教育振興機構が、日本、アメリカ、中国、韓国の高校生約8000名を対象に行った合同調査で、次のような傾向がみられました。

■「自分はダメな人間だと思うことがありますか」の問いに関する回答
国立青少年教育振興機構の調査データより

国立青少年教育振興機構の調査データより


この「自分はダメな人間だと思うことがありますか?」という問いは、まさに自己肯定感を問うものと言えます。
  • オレンジ部分の回答「とてもそう思う」「まあそう思う」=自己肯定感が低い
  • 水色部分の回答「あまりそう思わない」「全くそう思わない」=自己肯定感が高い
を表しますが、日本の高校生は、72.5%の子が「自分はダメな人間だ」と思っていて、アメリカ、中国、韓国の高校生に比べると、著しく自己肯定感が低いことが分かります(*1)。


また、日本青少年研究所が実施した別の調査では、子供の学年が上がるにつれて自己肯定感が低くなっていく様子が浮き彫りになっています。

■「今の自分が好きですか」の問いに関する回答
日本青少年研究所の調査データより

日本青少年研究所の調査データより


小学4年生のときには、65%の子が「自分が好き」だったのに、高校2年生では、その割合が28%に落ち込んでいます。逆に「自分のことが好きではない」と答える子が71%と、7年の間に自分の見方が大きく変わってしまっているのです。

今の日本の子ども達の自己肯定感は年齢が上がるにつれ、どんどんと下がっていく……。この背景には何があるのでしょうか?

>>次ページでは、日本の子供たちの自己肯定感が低下する要因とそれに対する対処法についてお伝えしていきます。