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トイトレはいつから? トイレトレーニング始める時期とは
トイレトレーニングを始める時期、そのきっかけは様々です。一般的に、トイレトレーニングを始める目安となるタイミングは以下の通りです。- 2歳以降になったら
- 言葉が話せるようになったら
- 尿の間隔が2~3時間になったら
- 夏になったら
2歳は、膀胱にある程度おしっこをためることができるようになってきたり、言葉による意思表示ができるようになったりするなど、身体や情緒が発達しやすい時期です。さらに、夏は汗をかくためおしっこの間隔が比較的長いこと、薄着で着替えの手間が少なく、洗濯物が早く乾くことなどからも、おしっこトレーニングを始めやすいのです。
しかし、上で述べたような要因はあくまでも目安。身体や情緒の発達だけでなく、トイレに関心を持ち出しているか、おむつにおしっこやうんちをしてしまった時の不快感について親子でやり取りができるようになってきたかなども、総合的に見たうえで判断した方がよいでしょう。
「2歳の夏」がきたからといって、子どもにプレッシャーを与えず、ゆったり見守って時期を見極めてあげることが重要です。
■ 参考記事
トイトレグッズ準備! 大好きな"キャラクター"の力を借りるのも手
まずは「トイレ」という場所を子どもにとって居心地のいい環境にしてあげることが大切です。トイレのドアや室内に好きなキャラクターのシールをはったり、かわいいタオルをかけたりなど、「こわくない所」と思ってもらえるような工夫を施しましょう。それができたら、トイレトレーニングの準備に必要な「補助便座 or おまる」と「トイレがテーマの絵本やDVD」などを用意しましょう。
補助便座は、トイレの便器の上にそのまま重ねて使うことで、子どもにトイレという場所をなじみやすくするメリットがあります。おまるは、便器の冷たさを感じなくて済むことや、子どもがトイレを怖がっている場合などに気軽に使えるメリットがあります。トイレがテーマの絵本やDVDなどで、トイレへの興味を引き出したあげるのも大切です。
また、トイレトレーニング中に気になる「床掃除対策」。洗濯が難しいカーペットは丸洗いできる手頃な価格のカーペットに買い替えたり、おねしょシートを活用したりするなど、なるべく負担が減る環境づくりの工夫をしましょう。
■ 参考記事
トイレトレーニングの始め方! このタイミングで誘ってみよう
トイレに行くことを習慣化することで、子どもはどんどんトイレに慣れていきます。例えば以下のようなタイミングでトイレに誘ってみるのがおすすめです。<トイトレの声かけタイミング>
- 朝起きてすぐ
- 食事の前
- 食事の後
- お出かけ前
- お出かけの後
- お風呂の前
- 寝る前
そこからすぐにトイレでするという行動には結びつかないとは思いますが、イメージを伝え、理解することができるということが、一番最初の大きなステップになります。
■ 参考記事
トイトレは粗相の繰り返しが当たり前……気長に見守ることが大切!
トイレトレーニング中の失敗や粗相は繰り返すのが普通です。おむつを外してパンツに替えたそばからおもらしをし、服や床をたびたび汚してしまい、まず親の理想通りにはいきません。トイレトレーニングの粗相に対して、「何やってるの、汚い!」「どうしてちゃんとできないの!」と親がついイライラして強く叱ったりしすぎないよう注意が必要です。子どもは排泄の感覚や排泄の行為、排泄物への関心を心ゆくまで経験することができません。精神分析の創始者であるS.フロイトによると「もらさないように」などと厳しくしすぎることにより、排泄にまつわる不安や欲求不満を引きずると、不安を抱えやすくなるなど、独特の性格が形成されてしまうとされています。
排泄は人間にとって非常にデリケート。トイレトレーニングを始めたばかりの子どもにとっては特にセンシティブな領域です。
トイレトレーニング中の接し方として重要なのは、たとえば、粗相をしたり、排泄にこだわったときには厳しく叱らず、かといって「やりたい放題」にはさせておかないこと。トイレを失敗した気持ちやこだわりたい気持ちを受け止めながら、「次はトイレでしようね」などとトイレトレーニングの課題をきちんと意識させてあげることが重要です。
理想通りには進まないトイレトレーニング。親は指導と受容のバランスを大切にしながら気長に見守ってあげましょう。
■ 参考記事
イヤイヤ期や下の子誕生などで上手くいかない場合は、トイトレ中断も
トイレトレーニングに適しているといわれる2歳代は、「イヤイヤ期」に突入していく子どもも多いでしょう。さらに、下の子の誕生や、幼稚園・保育園の開始など、それまでの環境が大きく変わることによって「赤ちゃん返り」が起きる場合もあります。そんなときは焦らず、叱らずに、一度トイレトレーニングを中断するのも手です。子どもと充分スキンシップを取り、環境の落ち着きを少しずつ親子で実感しましょう。やがて、意思の疎通がスムーズに取れるようになってきたころに、再開することをおすすめします。
■ 参考記事
トイレトレーニングの進め方~パンツへの移行タイミング
トイレトレーニングへの道のりには個人差があり、特に親がイライラしてしまうと一筋縄ではいかないことも多いでしょう。親の理想通りにはいかないものの、案外ふとしたタイミングで子どもは次のステップに進めるようになるかもしれません。トイレへの成功回数が増えてきたら、「パンツ(トレーニングパンツ)にしてみようか?」と声をかけるタイミング。パンツも、子どもがはきたい物を選ぶと“やる気”につながるでしょう。
家にいる時には、布パンツの上に紙パンツをはいて、おもらしによる汚れを防いでいる方もいるようですが、パンツに移行する時に大切にしたいのは、子どもの気持ち。物心がつき始めると、「布のパンツをはく」という意義、子どもの自尊心が育まれていくはずです。
パンツによるトレーニングは、失敗すると子どもはパンツが濡れて不快感を抱いたり、親も後始末の機会が増えたりすることもありますが、決して叱らないこと。成功したり、失敗したりを繰り返しながら自分自身でリズムをつかんでいくので、根気よく向き合ってあげたましょう。
■ 参考記事
トイレトレーニングの進め方~パンツ成功回数が増えたら外出もトライ
パンツトレーニングにも慣れ、子どものほうから「おしっこ出そう」「トイレに行きたい」という言葉が出てきたら、トイレトレーニングはほぼ終了です。お出かけに挑戦しましょう!まずは、近所の行き慣れた公園やスーパーマーケットからお出かけをスタート。短時間でもパンツでお出かけできたら「パンツでお出かけできたね!」とほめてあげましょう。
お出かけの時は、もしもの時のために替えのパンツや着替えを用意し、お出かけ先のトイレの場所も確認しておくと安心です。
■ 参考記事
トイレトレーニングの進め方~うんちだけできない場合
「うんち」はトイレトレーニングの壁とも呼ばれています。つまり、「おしっこはできるようになったけど、うんちができない」という状態になりやすいのです。うんちはおしっこと違い、しっかりと形があるがために、力むことが必要です。落ちたら跳ね返ってくることもあるため、うんちをするのが怖いと感じる子も多いのです。うんちができないことによってこじらせると、トイレトレーニングが長引く可能性も。そうならないために、うんちはおしっこのトイレトレーニングと同時進行するのが一番です。子どもの便意を読み取ったタイミングで、おしっこを誘うのと同じように、うんちも誘ってあげるのがベスト。おしっこと比べるとうんちの回数は圧倒的に少ないので、うんちにも気を配ってあげましょう。
うんちに誘っても子どもが嫌がったら無理強いはせず、「うんちでたのかな、気持ちいいね。トイレでできたらもっと気持ちいいよ!」などと声をかけ、子どもを信頼して待ちましょう。
また、便座にすわったとき、足が床に届かず宙ぶらりんになるとうまくりきめないので、両足がつく台を用意してあげると良いでしょう。
■ 参考記事
トイレトレーニングの進め方~夜のおむつ外しはどうする?
日中ずっとパンツでいられるようになると、「昼間はおむつなしでも大丈夫になったから、夜も大丈夫」と思ってしまいがちです。しかし、夜は長時間眠りにつくため、夜のおむつが外れるためには
- おしっこの量をおさえる「抗利尿ホルモン」がしっかり分泌されていること
- 膀胱が十分な大きさに成長していること
夜はしばらくおむつで様子をみながら、朝までおむつがぬれない日が続くようだったらパンツに移行するなど、あわてずじっくり向き合いましょう。
もしもの時に備えて、しばらくはおねしょシートを敷いて寝るなどの工夫もしておきましょう。
■ 参考記事
トイレトレーニング中におすすめの絵本
トイレへの興味をひくために、トイレをテーマにした絵本を活用するのもおすすめです。絵本を読んで「トイレに行ってみよう!」「パンツっていいな」と思わせてあげましょう!■ うんちやおしっこをすること、トイレへの興味が深まる絵本:『うんちがぽとん』
『うんちがぽとん』(まあくんのバイバイあかちゃんシリーズ1)
子どもの「トイレに行ってみたい!おしっこやうんちをしてみたい!」という気持ちが育つ、トイレトレーニング中に最適な絵本です!
■ 一人でトイレに行くことへの興味が深まる絵本:『トイレたんけんたい』
『トイレたんけんたい』
■ おもらし卒業を目指したいと思える絵本:『おしっこしょうぼうたい』
『おしっこしょうぼうたい』
自分の尿意に気付いているのに、トイレに行かないと言いはる子どもは意外と多い……そんなときに、こんなふうに楽しくトイレモードに切り替えることができたらいいですよね!
■ 参考記事
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