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手書きメモを PCに取りこめるデジタルペン(2ページ目)

いつものように手書きした文字がそのままの筆跡でデジタル化されるデジタルペン。ぺんてるの「エアペン」がこのたびコンパクトして、より気軽に使えるようになりました。その使い心地をレポートします。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


コンパクト&シンプルな構成

「エアペンミニ」のパッケージをあけると、デジタルペンそして書いたメモを認識保存する受信ユニット、 USB ケーブルというシンプルな構成になっている。
ぺんてる デジタルペン エアペンミニ
デジタルペン、受信ユニット、USBコードというシンプルな構成。

では、その使い方をご紹介してみよう。

まず受信ユニットをメモやノートなど自分が書き込みたい紙の上に固定する。受信ユニットの裏側にはクリップがついているので、しっかりと固定することができる。
ぺんてる デジタルペン エアペンミニ
受信ユニットはクリップ式になっており、ノートなどに付けておくことができる。

私はこれまでデジタルペンを手にしたことがなかったので、ちょっと誤解していたことがあった。私はてっきり使用する紙は何か専用のものを使わなければならないと思いこんでいた。実際にはそうではなく、紙は基本なんでもOK。しわくちゃでないフラットな紙ならば、罫線や方眼なども全く問わず、日頃私たちが使っているものをそのまま使うことができる。

次に受信ユニットの右側にあるスイッチを長押しして電源を入れる。あとはデジタルペンで書いていけばいい。
ぺんてる デジタルペン エアペンミニ
使用できる紙は、 A 4サイズまで。
普段使う分には全く問題ないだろう。

先程も触れたようにデジタルではあるが、全くそのことを意識せずに使うことができる。

簡単にこの原理をご説明すると、デジタルペンの先端と受信ユニットの間には赤外線と超音波が行き来し、紙のどの位置にどんな線が書かれたかを認識している。この受信ユニットはぺんてるが出資しているイスラエルのペガサステクノロジー社によるものが使われている。もともとは戦車の照準を合わせる技術がベースになっている。この「エアペン」にはそうしたとてつもない高精度のものが搭載されている。
ぺんてる デジタルペン エアペンミニ
書くとペン先の感圧スイッチが入り、赤外線と超音波でその位置を受信ユニットに伝える。

デジタルペンの先端には、赤外線そして超音波を送る部分がある。そしてペン先には独自の感圧スイッチがついている。

紙の上にペン先を置き書き始めるとスイッチが入り、紙からペンを離すとスイッチがオフになるという仕組みだ。だから、ペン先が紙の上に触れていない状態であれば、受信ユニット側では全く感知しない。
ぺんてる デジタルペン エアペンミニ
書いた文字を受信ユニットが認識しているかどうかは、液晶のペンのアイコンで知らせてくれる。


このペン先の感圧スイッチの精度が他社のものに比べ大変優れている。他のものは一画書くごとにカチカチとペン先が動いてしまうものだと言う。ぺんてるのものは、そうしたペン先が動く感覚はなく、これまでのボールペンとなんら変わらない使い心地になっている。ここに筆記具メーカーとしてのぺんてるの技術そして書きやすさへのこだわりがあらわれている。このスムーズな書き心地がデジタルを感じさせない大きなポイントにもなっている。
ぺんてる デジタルペン エアペンミニ
文字だけでなく、もちろんイラストもOK。

ページを替えたい時は、先程の受信ユニットのボタンを押せばいい。それに伴いページ数が変わっていく。ちなみに A5サイズで約100ページが保存できる。

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