ステーショナリー・文房具/鉛筆を愉しむ

鉛筆を削るという行為が特別になる(2ページ目)

鉛筆だけに許された芯を削るという作業を愉しみなものに変えてくれる特別なエルカスコ社の鉛筆削り。この鉛筆削りならではの作法をご紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

ちょっとユニークな使い方

エル・カスコ 鉛筆削り
上の穴から鉛筆を縦に差し込む。
この鉛筆削りの使い方をご紹介してみたい。そもそも鉛筆削りはどれも使い方は同じだろうと思われるかもしれない。しかしこれはちょっと違うのだ。

まず、鉛筆の挿し方からして全く違う。これは鉛筆を縦して挿し込む。差し込み口にあるダイヤルを回転させ鉛筆を固定する。そして、あとはこの鉛筆削りをしっかりと手で固定してハンドルを回せばいい。しかし、しかしである。アサヒヤさんの店長萩原さんによると、これだけでは、あまりうまく削ることができないらしい。挿し込んだ鉛筆を上からしっかりと押してあげないといけないのだという。しかし、片手は鉛筆削り本体をおさえて、そしてもう一方の手はハンドルを握ってるので、どうしようもない。二人がかりというのも大変だ。
エル・カスコ 鉛筆削り
さし込み口のダイアルを回して鉛筆を固定する。

そこでアサヒヤさんでは、この エル・カスコ社 鉛筆削り専用のパーツを自作してしまった。

エル・カスコ 鉛筆削り
アサヒヤ紙文具店特製の専用おもり
それがこの重り。ホームセンターなどで売っているボルトとナットを自転車のクリップなどに使われるスポンジで外を覆って作ったものだ。ボルトは短めなので、ナットの穴の全てを塞いでしまうことはなく、空間がある。その空間に鉛筆の後軸を挿し込んで使う。
エル・カスコ 鉛筆削り
左/ナットの穴に鉛筆をセットする。
右/スポンジの角は丸くカットして、見た目にもこだわっている。重さは65g。

鉛筆に傷がつかないように、鉛筆の接する部分は、ラバー塗装を施すという念の入れよう。

この特製重りを鉛筆にセットし、再びハンドルを回してみる。今度は確かに削れていることがわかる手応え、そしてザクザクという音も聞こえてくる。なお、このおもりはアサヒヤ紙文具店でエル・カスコの鉛筆削りを購入すると、もれなく付けてくれるという。おもり単体での発売はされていない。
エル・カスコ 鉛筆削り
このおもりをセットするとザクザクと気持ちよく削れていく。


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