■なるほどそういう経緯があったんですね。では、早速、大橋さんが日頃愛用されているステーショナリーを拝見したいと思います。まず、どんなスケジュール帳をお使いですか。
これまでシステム手帳をはじめ色々なものを使ってきましたが、今の私のワークスタイルにピッタリなのが、この「超整理手帳」です。もう3~4年使い続けています。
大橋さん愛用の「超整理手帳」。使い込まれていることがわかる味わいの出ている革カバー
■「超整理手帳」と言えば野口悠紀雄さんによる手帳ですね。この手帳が大橋さんにとって良いのはどんな点ですか。
この手帳は8週つまり2ヶ月分がひとつのセットになっています。一般の手帳は1月から12月までの1年ですね。これだと、例えば1月には手帳が新しくなってしまって、前の月つまり12月の予定を読み返すことができません。しかし、8週間単位なら前のセットも手帳に挟んでおくことができます。「トコロテン式」とでも言いましょうか。2ヶ月単位どんどん予定がスライドしていくイメージです。私は、今の2ヶ月に加え前後あわせて3セットを入れています。
このジェットストリームです。これは以前土橋さんに教えてもらい、それ以来すっかりとりこになってしまい、愛用しています。今はこの3色ペンがお気に入りです。
■ジェットストリームが大橋さんに合うのはどんな点ですか?
やはりこの滑らかさです。軽く書けるところがとても気に入っています。引っかかりがあると思考がペンによって妨げられてしまいます。そういう意味で、考えることに集中させてくれるペンなんです。
■私は手帳には予定が書き変えられるようにシャープペンにしているのですが、大橋さんはボールペンをお使いなんですね。
そうなんです。確かに予定が変更することもあります。そうした時は、二重線を引いて消します。このとき消した日付も横に書くようにしています。消しゴムなどで消してしまうと何も残らなくなってしまいます。予定の軌跡を残しておきたいんです。
■手帳の中を拝見すると実にカラフルですね。用件ごとに色分け訳されているんですか。
はい。赤は仕事、青は友人、グリーンは家族というふうに分けています。
■と言うことは、黒は使わないんですか?
使いません。黒だとどうしても手帳の中で文字が埋もれてしまいがちす。やはり予定ははっきりと見えた方がいいので、あえて黒は使いません。こうして色分けをすると、今週は仕事が多かった。また友人との予定が少ないなど視覚的にわかるようになります。