2/2 新丸ビル注目ステーショナリーショップ(2) [ステーショナリー・文房具] All About

世界中から選りすぐられたデザイングッズ

スタッフの方に今回の一押しは？とお聞きしたところ、まっ先に挙げられたのが、このバッグ。


シートベルトらしい質感が印象的なショルダーバッグ	シートベルト素材ということで、中の書類を命がけで守ってくれそう。

一見したところ、何の変哲もないように見えるが、実はこれ、車のシートベルトを使って作られているというユニークなもの。言われてみれば確かに、シートベルト独特の光沢感のある素材になっている。命を守るシートベルトということで、いかにも頑丈そうだ。

また、同じベルトでもアンティークベルトが使われていたバッグもあった。使い込まれたベルトのいい風合いがバッグのデザインのアクセントになっていて、新しさの中に程よい古さも溶け込んでいる。使い込んでいくと、より味わい深いものになりそうだ。

アンティークのベルトをさりげなく使ったバッグ


古いものを有効活用しているので、環境に配慮したバッグとも言える。	人工的なものとは違い、自然が生み出した古さがある。

スタヂオグラフィアでしか手に入らないアイテム

また、このスタヂオグラフィアでしか手に入らないアイテムとして、ドイツのONLY DESIGNというブランドのものがあった。紙やプラスチック、木など様々な材質を巧みに使って独特な世界観を生み出していた。

ドイツのデザインブランド「ONLY DESIGN」

中でも、目を引いたのは、ペーパークラフトを使ったアイテム。例えば、試験管のまわりにハニカム状のペーパークラフトを巻きつけた一輪ざしは、ドイツデザインなのに、我々日本人が見てもどこか懐かしさを感じてしまうものがあった。


一輪ざし2,100円～。	花をささないで、そのまま置いても絵になる。

同じペーパークラフトでも、こちらはまた違ったユニークさがある。


上の板を持ち上げると、	アコーディオンのように広がりだす。

木の板の間に、先ほどと同じように紙が折り込まれており、ちょうどアコーディオンのように美しく広がりだす。一体これは何に使うのだろうかと思っていたら、紙と紙の間にカードやメモ、写真などを挟みこんで立てておくためのものだそうだ。半円状に広げるのもよし、横にそのまま引き伸ばすなど、いろいろな姿に変化して、見た目にも楽しませてくれる。

自らもノートを作るマークス社ならではのこだわりのセレクト

マークス社は自らノートもつくるということもあり、やはりノートのセレクトは一味違ったものになっていた。ベルギーの文具メーカー、CADRAN社のアドック・システムというリングノートは見た目によらずかなりのユニークさを秘めている。

ベルギーのCADRAN社のユニークなリングノート

外観上はプラスチックカバーを持つ、ごく普通のノートのようだが、他のリング式と違って、一枚一枚の紙を破ることなく、取り外したり、元に戻すこともまでできてしまうという得意技を持っている。しかも、リングのパーツは一つ一つが別のパーツになっているので、これも取り外しが自由にできる。色違いのノートを2冊買って、リングを別な色にするといったカスタマイズもできてしまう。


スケルトンの表紙が美しい。サイズは2種類ある。	紙を取り外せる仕組みのため、やや厚めの紙が使われている。

ショーーケースには、ラミーやビスコンティのペンも並んでいる。

今回のスタヂオグラフィアはデザインを切り口にしたショップではあるが、デザインというものをあまり大上段に構えることなく、あくまでも日々の生活の中に溶け込める等身大のものとしてとらえている、ということがとても感じられる雰囲気があった。

さりげなくデザインを取り入れたいという方にはおススメのショップだと思う。