職人による手製本で、その名が知られている美篶堂。美篶堂のノートというと、小口染めノートをはじめガッシリとした厚みのある表紙を身にまとったハードカバーというイメージがある。そうした中、ソフトな印象のノート「Paperback(ペーパーバック)Notebook 」が発売された。
美篶堂undefinedペーパーバックノートブック

「Paperback Notebook」(全5色)945円

「Paperback」とは、海外の本屋さんでよく見かける本の判型のひとつだ。今回のノートはまさにその大きさになっている。見るからにソフトな印象ではあるが、そこには奥深いこだわりが込められている。

紙を知り尽くした3社によるコラボレーション

今回の「Paperback Notebook」では、紙のプロである竹尾が表紙と中の紙を選び、表紙に押された活版印刷は嘉瑞工房、そして製本を美篶堂が仕上げるという、何とも贅沢なコラボレーションが実現。
美篶堂undefinedペーパーバックノートブック

Paperbackは、海外では旅先などに気軽に持ち出せるよう程よい大きさの手の平サイズ。日本の文庫本よりかは少し大きめで、どちらと言うと新書版に近い

表紙には「マーメイド紙」という表面に細かな凹凸のあるものが使われている。あくまでもシンプルにデザインされた、その表紙には「NOTEBOOK」というカリグラフィスタイルの文字がくっきりとした輪郭を持って活版で印刷されている。
美篶堂undefinedペーパーバックノートブック

エンボス感のある「マーメイド紙」に押し込まれた活版印刷。「libra」という書体

そこを指先でなぞると、文字が凹んでいるのがしっかりとわかる。その表紙、そして同じ紙の見返しをめくると、本文紙になっている。

ここには「食欲」ならぬ「筆欲」がそそられる「レイドプリンティング紙」を使用。紙面には罫線がなく、まっさらな無地。そのため、ページを開いただけで、レイド特有の“すの目模様”が確認できる。
美篶堂undefinedペーパーバックノートブック

無地の中にも表情のある紙面

美篶堂undefinedペーパーバックノートブック

凹凸感のある「すの目」を堪能できる

美篶堂undefinedペーパーバックノートブック

光にかざすと、すの目がクッキリとわかる

先ほどの表紙と違って、こちらは指先をなぞっても凹凸感はなく、平滑でサラサラとした感触。
ここまでこだわってるのか、と感心してしまったのは、レイドの縦線がどのページを開いても常に同じ位置になっているということ。たとえば、ロディアでは5mm方眼の位置が、どのページを開いても同じなっているが、まさにそんな感じだ。


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