ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

老舗国産文具メーカーが作ったデザイン文具(2ページ目)

紙を切る・穴を開けるという技術革新に取り組んできた老舗文具メーカーのカール事務機が新たにつくりだしたデザインステーショナリーシリーズ。その全貌をご紹介。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


10年という名の「ディケイド」

ディケイド(DECADE)は日本語に訳すと「10年」という意味だ。10年経っても飽きがこない、そして10年に渡って快適に使い続けられる耐久性を備えるという、想いから名付けられている。

デザインコンセプトは、「存在感を消し去ること」。

カール事務器 ディケイドカール事務器 ディケイド
パンチ 1,050円
ブックエンド 1,050円(1組)

そのコンセプトを示すように、ほとんどのモデルがまるで忍者のように黒で身を包んでいる。存在感を放つデザインというのは、よくあるが、逆に消してしまうというのは斬新な発想だ。

カール事務器 ディケイドカール事務器 ディケイド
今にも走り出しそうなデザイン
テープディスペンサー 2,100円
名刺整理器 1,680円~

存在感を消し去るという手法が、実は逆に程よい存在感へとつながっているように私には感じられた。机の上においているときは、出来るだけ目立たないように身を隠し、いざ使うときには、しっかりと機能性を発揮してくれる。

カール事務器 ディケイドカール事務器 ディケイド
キーブックエンド 1,050円(1組)
台座が鍵状になっているので、かみ合わせることでしっかりと固定できる。

カール事務器 ディケイド
鉛筆削り 2,100円

実は、ディケイドシリーズの穴あけパンチやテープディスペンサーは、以前、別なカラーで販売されていて、残念ながらその後廃盤になってしまったものだそうだ。今回、そうした商品をリデザインして、新しくよみがえらせている。特にテープディスペンサーは、古さを微塵も感じさせない。ディケイドという新たなデザインコンセプトによって見事に生まれ変わったと言っていいだろう。

>>次のページでは、もう1つのデザインシリーズ「文具良道」をご紹介
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