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更に進化したREGALのパターンオーダー(3ページ目)

自分だけの1足が比較的簡単に入手できると評判のREGALのパターンオーダーが、この秋大幅にバージョンアップしました。新たに加わったモデルや革、それにアウトソールなど、詳しくご紹介します!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

アッパー用の革も、選び甲斐が更に増しています!

ボカルーカーフ
今回のバージョンアップで採用された、フランス・アノネイ社のボカルーカーフのバリエーションです。画面向かって左上から黒・ダークブラウン・ワイン・ブラウン。アニリン染めらしい透明感に優れた革質に、思わず見とれてしまいます。


今回のバージョンアップでは、アッパーに用いる革に一部変更と追加があったのも大きなポイントで、その最たるものはインポートものの「アニリンカーフ」の銘柄が変更になったことでしょう。それまではイタリア製のものを用いていて、独特の濃い目の色合いがそれはそれで大変素晴らしかったのですが、色感の差がよりはっきりと出るフランス・アノネイ社のボカルーカーフに代わったのです。上の写真をご覧いただければ、各色のニュアンスの違いだけでなく透明感も格段に優れるのがいかにもアニリン染めで、追加料金が税込みで1万500円掛かるものの(この追加料金に変更はありません)、上級バージョンの革としては申し分のない選択です。

国産のベジタブルタンニン鞣しのキップにも、従来のブラウンとダークブラウンに加え、ここ数年紳士靴の色として密かなブームになっているネービーとワインが追加され、選択の幅が一気に広がりました。上記のアニリンカーフの特徴が「透明感のある、キラッとした輝き」だとすれば、こちらはタンニンで鞣された革特有の「奥からにじみ出る、落ち着いた輝き」が特徴で、お手入れによる経年変化もよりダイナミックに楽しめます。国産の革なので、この品質にも関わらず追加料金が掛からないというのも何より魅力です。

また雨天時の大きな味方、撥水加工を施したウォータープルーフレザーにも改良が施され、その機能性を維持したまま質感が一層向上しています。更には国産のスコッチグレインレザーに関しても、従来からのリーガルファンの熱いリクエストに応じて、長年広告に使われてきた外羽根式ロングウィングチップと同じ、やや厚手のキップに変更になりました。もともとこのBUILT TO ORDER SYSTEMは、靴の目的に応じてアッパーの革を混乱せずに、しかも楽しく選択できるのが特徴で、今回の変更や追加でもその大枠を守った上で、よりオーダーし易いメニューに揃え直したと申せるでしょう。

ベジタブルタンニンキップ
国産のベジタブルタンニンキップも今回のバージョンアップでは、ご覧のようなネービーやワイン色が追加になりました。お手入れを重ねることで、自分だけの色合いに劇的に変化させてゆけるのは、タンニンで鞣された革だからこそ可能な特徴です。




次のページでは、アウトソールの追加内容!
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