男の靴・スニーカー/カジュアルシューズ

銀座ヨシノヤのメッシュレザーシリーズ+α(3ページ目)

多くの読者が望んでいた「きちんと装えるイントレチアートの靴」。銀座ヨシノヤがこの難題に、ベルトや鞄を含めた名回答を出してくれました。最終ページの「あの靴」の最新情報も必見!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

半世紀前の木型が蘇る!

十分仕立てフルブローグ
銀座ヨシノヤの内羽根式フルブローグです。十八番のハンドソーン・ウェルテッド製法、しかも出し縫いも完全手作業の「十分仕立て」です。一見極細に見えますが、嘘のように快適な履き心地にただ唖然! 色:黒*バーガンディコンビ、黒(いずれもキップ・スムースレザー)。サイズ:受注生産で24.0~26.5 EE。価格:\189,000(税込み) 銀座ヨシノヤ


さてさてイントレチアート関連の話は、まあこの位にして…… 銀座ヨシノヤと言えば、「九分仕立て」をはじめとする手の込んだドレスシューズのことを、やはり語らないわけにはまいりません! 以前の記事を掲載した後にあっと驚く靴が登場したので、それもあわせてご紹介してしまいましょう。

まるで往年のフレッド・アステアが銀幕の中で履いていたような、「美麗」と呼ぶに相応しい細身の内羽根式フルブローグ。当時「名人」としてその名を轟かせた職人が半世紀前に彫り上げた木型を用い、出し縫いまで完全手作業の「十分仕立て」ハンドソーン・ウェルテッド製法で作られた、文字通りの逸品です。今回、実際に靴作りに携わったのは目下30代半ばの大変勢いのある職人さんとのことで、その丁寧に丁寧を重ねた高次元な仕上がり具合からは、これから更に大化けしそうな予感がふつふつと沸いてまいります。いいぞ、その調子だっ!!

見た目が大変スリムなので、合う足を相当選びそうですがさにあらず! 締めるべきところはきっちり締め、余裕を持たせるべきところは絶妙の「遊び」があるだけでなく、それを多くの方の足で実感できる履き心地には、はっきり申して驚愕します。造形的にも木型の「古さ」を全く感じさせません。日本の靴作りは1950年代から60年代前半に技術的な頂点を極めたと言われるのですが、それを皮膚感覚で今日実感させてくれる無二の作品でしょう。やはり素晴らしいものは時を越えて、素晴らしい!

その他にも撥水レザーを用いたシングルE幅のドレスシューズや、寛容な履き心地で服合わせもし易いレザースニーカーなど、銀座ヨシノヤではレディスに限らずメンズでも、面白い品物が捜し出すと嘘みたいに沢山見つかるのが魅力なのです。なお、2008年秋には銀座四丁目店にて「九分仕立て・パターンメード受注会」を予定しているとのこと。以前ご紹介した「裏メニュー」が、嬉しいことにより身近なものになるようです。詳細はわかり次第、小生の記事でお伝え申し上げますので、乞うご期待!



【お問合せ先】
銀座ヨシノヤ 銀座四丁目店
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4-5-4
地図: Yahoo!地図情報
Tel:03-3562-3871
営業時間:11:00~19:30 年中無休
HP:銀座ヨシノヤ
【編集部おすすめの購入サイト】
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