パターンメードも始めます!
SAIONのビスポークサンプルを並べてみました。この高品質を踏まえた形のパターンメードも、間もなく始まります。 |
「他のメゾン以上に気合の入ったSAIONのビスポークの魅力はよーく解った、でもさすがに先立つものがちょっと足りなくて……」 と仰る方も多くいらっしゃるでしょう。しかしご安心あれ! そんな皆さんのために、ビスポークの要素をふんだんに盛り込みながら、価格は抑え目のパターンメードも、2007年12月から始まります。
高次元に身の締まったSAIONの靴を少しでも身近に味わってもらえるよう、パターンメードでは製作プロセスを以下のように簡略化しています。
- スクエア・ポインテッド・アーモンドラウンドと三種類あるトウシェイプから、顧客が希望のものを選ぶ。
- 顧客の足を採寸した上で、各サイズの木型別に用意されたサンプルシューズに足入れしてもらい、最適なサイズを選ぶ。
- 十数種類用意された靴のスタイルの中から、顧客が希望のものを選ぶ。
- 1.~3.をもとに靴を作成する。
- 製品が完成し、顧客に納品。
顧客の足に合わせ木型をゼロから起こしたり、「トライアルシューズ」は作りません。ですが、いやだからこそ予め用意する木型を、若干の幅出し・肉盛り程度でほとんどの人に対応できるよう、その完成度の高さに横山氏はこだわりました。また、靴のスタイルも基本的に決まってはいるものの、例えばブローギングをただのステッチングに替えるとか、つま先のメダリオンの付け外しなど、若干のアレンジが可能です。
その一方、アッパーに用いる革質や靴を実際に作りこむ際の「手の掛けかた」、さらには靴にピッタリ合ったオリジナルのシューツリーが付属するのは、ビスポークと全く何ら変わりません。注文した時点で既に完成品の想像がつき易い点、木型製作や仮縫いがないゆえ納期が約一ヵ月半前後と短くて済む点では、パターンメードはビスポークよりむしろ勝っています。もちろん価格も後者よりこなれていますから、SAIONの靴を初めて体験し、横山氏の作風をまずは享受してみたいと思われる方は、こちらから始められた方がいいかも?
(2008年12月筆者追記)
SAIONのパターンオーダーにつきましては、その後上述の内容からメニューをさらに充実させ、2008年10月から受注が始まっております。詳しくはこのページをご参照願います。
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