高品質、しかもマルチユース!
ロイドフットウェア JシリーズのラバーソールUチップです。スムースレザーではなくスコッチグレインレザーを選んでくれたところにも、このお店らしい選択眼の確かさ・妥協の無さが伺えます。 |
「マスターロイド」の次に位置するロイドフットウェアのメインラインが、この通称「Jシリーズ」。前者と同様、価格を遥かに超える品質で長年人気のこのシリーズから新たに発売されたのが、上の写真のUチップです。これもどこが新しいのか、パッと見では全く解らないでしょうねぇ(それが一番素晴らしいところなのですが!)。
この靴最大の特徴は、なんと言ってもこのシリーズでは初めてラバーソールを装着した点でしょう。ラバーソールと聞くと、かつてはレザーソールの靴に比べイメージが劣る傾向が大でした。しかし雨やコンディションの悪い道に強いのみならず、都会のビルにますます増加する大理石系の床面でも滑りにくい点、また耐久性に優れ減りにくい点などが大変評価され、近年ではレザーソールの靴と同格に扱い、単に用途・目的により使い分けるだけの方が大変増えています。その辺りの履き手の志向の変化に注目して登場したモデルなのです。
イギリス靴に長年関わってきたロイドフットウェアだけのことはあり、この靴のラバーソールにも当然イギリス製の「リッジウェイソール」と呼ばれるものを採用しました。「ゴルファーソール」の異名を持つことからもお解かりの通り、もともとは彼の国のカントリーサイドを悠々と歩くために開発されたもの。ですが、底面はともかく側面から見るとレザーソールと表情がほとんど変化しないため、このとおり街用にも十分転用可能なわけです。
アッパーには雰囲気のあるスコッチグレインレザー(型押しレザー)を採用したので、カジュアルかつスポーティな印象になりますが、Uチップですからね。これで大正解ですよ!普遍のアーモンドトウの採用と合わせて、このお店の
「決して奇抜ではなく、いつまでも飽きが来ずに履ける靴が、一番良い靴」
という真面目な姿勢がしっかり具現化された選択でしょう。キズも目立ちにくい革なので、上記のリッジウェイソールとの強力タッグで、天候や路面それに場面もそれほど気にせず履ける、正にマリナーズのイチロー並のユーティリティープレーヤーになること、間違いありません。
このUチップ以外にも、Jシリーズのラバーソール版には外羽根式パンチドキャップトウ(黒、こちらはスムースレザー)もあり、さらにこの秋からは同じUチップでこげ茶スエードのものと外羽根式フルブローグ(赤茶のコードヴァン調カーフ・茶スエード)が加わります。確かに、どれも一足あると便利そう…… これまでレザーソールの靴しか「良い靴」だと思えなかった方こそ、試される価値は十二分にありますよ!
【Lloyd Footwear/J Series 外羽根式Uチップ】
■色・素材 : 黒・ダークブラウン。共にカーフ・スコッチグレインレザー
■サイズ : UK5 ハーフ~9 Eウィズ
■価格 : \53,550(税込み)
上の写真のUチップに採用されたリッジウェイソールです。ラバーソールゆえグリップ力は抜群。しかも側面からはその面影があまり出てきません。 |
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