斬新かつ懐かしい、アレン・エドモンズの新作
アレン・エドモンズの”マクレイン”。独特なブローギングの曲線は、今までのアメリカ靴にはなかったものです。 |
トレーディングポストの名を世に知らしめた、充実したインポートシューズ群。その筆頭であるアメリカのアレン・エドモンズ(ALLEN EDMONDS)からは、このような内羽根式のフルブローグが新入荷しました。
一見極々普通のフルブローグですが、鳩目周りのブローギングの曲線にご注目あれ。サドルシューズよろしく馬の鞍のような形になっていて、躍動感に溢れていますよね。案外なかったんだよなぁ、こういうデザイン…… 対照的につま先のメダリオンは主張し過ぎておらず、視覚的にも大変バランスが取れたものになっています。つい先日お話ししたように、フルブローグのデザインバリエーションの豊富さを象徴するような靴です。
また木型も、従来のアメリカ靴らしい朴訥さは残しながらも、つま先周りを自然に細めにした新しいものを採用しています。その甲斐あって、この靴は従来のアメリカ靴以上に活用の場が広くなるような気がします。例えば今までこれらをチョッと合わせづらかった、クラシコイタリア系のスーツスタイルでも、これなら全く問題なく履けるでしょう。
とは言え茶系のアッパーの素材に、型押しのスコッチグレインレザーを採用してくれたのが、老舗のこのメーカーらしいところ。ここ10年来全く注目されてこなかったものの、馬革のコードヴァンと並んで典型的なアメリカントラッド御用達のこの革、実は今季あたりから間違いなく大復活しそうなのです。この素材の靴を昔良く履いていた方は感慨に浸りつつ、そうでない若い読者の方々は新鮮な感覚で接してみて下さい。
【アレン・エドモンズ/McClain】
■色・素材 : チリブラウン(スコッチグレインレザー、写真)。他に黒(スムースレザー)、バーボンブラウン*ベージュのコンビ(共にスムースレザー)もあり。
■サイズ : 6ハーフ~9 Dウィズ
■価格 : \53,550(税込み)
最後のページは、スペインのカルミナの新作をご紹介!