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ガジアーノ&ガーリングの靴、日本上陸!

2006年10月にデビューをお伝えしたガジアーノ&ガーリングの靴が、早くも日本上陸を果たしました。先日行われたオーダー会に早速足を運び、その魅力を改めて探ってみました。

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

早くも本格上陸です!

内羽根式キャップトウ
ガジアーノ&ガーリングの内羽根式ダイヤモンドキャップトウ”Regent”。このトラディショナルラウンドラストは、伝統派にはたまらないフォルムのはずです。


以前「速報」の形で情報をお届けしたイギリスの新進紳士靴ブランド、ガジアーノ&ガーリング(GAZIANO & GIRLING)が、この度日本でも正式にデビューすることになり、先日お披露目のオーダー会が東京と大阪のSTRASBURGOにて行われました。今回はそこで改めて確認できたこの靴の魅力について、深く探ってゆきたいと思います。


まずはビスポークとパターンオーダーでの展開

内羽根式セミブローグ
ガジアーノ&ガーリングの内羽根式アデレイドセミブローグ”Hughes”。こちらのスマートラウンドラストは、細身の足の持ち主でなくとも足を細く魅せる、マジックラストです。


簡単におさらいをすると、このブランドはトニー・ガジアーノ(Tony GAZIANO)とディーン・ガーリング(Dean GIRLING)両氏がプロデューサーとなり、2006年秋に立ち上げたものです。共に30代半ばとまだ若いながらも、イギリスのビスポーク並びに既製靴双方の業界で得た実績は相当なもの。それを最大限活かし、新たな正統派となり得る端正な靴作りに日夜励んでいます。

日本では「ビスポーク」と「パターンオーダー」の2ラインで展開を始めることになりました。前者は足の木型・デザインなど、全てを個々の顧客の注文に応じ靴をゼロから作成する、完全な誂え靴です。後者はそれらにここのベンチメイド(既製靴)のものを用いて、組み合わせで個別の靴を創り上げるものです。

前者の完璧なまでの研ぎ澄まされた美しさは、もはや言葉が出なくなるほどですが、後者もスタイル・履き心地共に、ビスポーク並の完成度の高さを誇ります。今回写真でご紹介する靴は、全てこの「パターンオーダー」のサンプルなので、それがお世辞でないことは一目で解っていただけるかと思います。実物を初めて見た際、小生だって
「これ、ビスポークのサンプルですよね?」
と勘違いしたくらいですから。

次のページは、「多彩な経験が可能にした、複眼で突き詰めた靴」です。
彼らの靴の魅力の核心に迫ります。
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