もともとは安全靴だった
冬の靴と言えばブーツ。ブーツにもいろいろな種類がありますが、今回は、最近人気のエンジニア・ブーツをご紹介しましょう。エンジニア・ブーツは横文字で、聞こえはクールですが、これを日本語に訳すと、工場などの作業員が履く安全靴のこと。危険を伴う工場などでの作業中、足の安全に守るため、このブーツにはいろいろな工夫が施されています。例えば、エンジニア・ブーツには靴紐がついていません。なぜならば、作業中に靴紐にモノが引っかかるのを避けるためです。靴紐がない代わりに、ベルトとバックルが足の甲の部分につけられ、フィットを調整できるようになっています。
通常、つま先はシンプルなプレーントウで、モノが落ちても大丈夫なようにプラスチック、もしくは鉄のカバーが内部に備え付けられています。また、ブーツの底が厚底で、靴の中のインソールが普通のブーツと比較して分厚いのもエンジニア・ブーツの特徴。何を踏みつけても安全であるように設計されています。
エンジニア・ブーツには靴紐がありません。それは、作業中に靴紐がモノに引っかかるのを避けるため。そのかわり、ベルトとバックルが足の甲の部分につけられています。男性にはロングブーツやバイカーブーツとしても愛用されたのがブームのきっかけでした |
男性のファッションアイテムとして注目
このようにエンジニア・ブーツは、作業用の安全靴として、安全性が重視されたものでした。しかし、近年はファッションアイテムとして、多くの男性に履かれるようになっています。マニッシュなデザインと頑丈で安全な性能を兼ね備えたエンジニア・ブーツは、お洒落な男性たちの間でロングブーツの替わりとして、バイクのライダーたちにはライダーブーツとして履かれ、注目を浴びることになります。そして今では、女性の間でも人気のアイテムとなりました。安全靴ではなく、ファッションアイテムとして受け入れられたのが、エンジニア・ブーツのブームの秘密ですが、一度履きこなせば、忘れられない履き心地のよさにも理由があるようです。
次のページでは、エンジニア・ブーツのさらなる人気の秘密を紹介します。
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