男性の香水の付け方とは?
男性の香水の正しい付け方をしっかり押さえ、「香害」を防ぐ!
英語では香水をつけることを“WEAR FRAGRANCE”という。ご存知のとおり、WEAR は服などを「着る」と言う意味だ。欧米では、香りは服と同じように自分を表現し、TPOに合わせて身にまとうものとして考えられている。服は着るだけであまり害を及ぼさない。ところが、香りは時と場合によっては、公害ならぬ香害を引き起こすことがある。そこで、まずは男性が心得ておきたい3つの香水のマナーを紹介しておこう。
これだけは守りたい男性の3つの香水マナー
レストランで香水をつけるのはできるだけ控えたほうがよい。もしつける場合はウエストがいいだろう。ほんのりと香るからだ。バーなどの酒の席ではつけても大丈夫。
香水をつけるとき、自分ではあまり匂わないと言ってついつい多くつけすぎてしまう人がいる。しかし、そんな時は自分で匂わなくても香りはまわりに行き届いていることを覚えておこう。むしろ自分でよく匂うようであれば周囲の人には匂いすぎている可能性がある。香水の匂いをプンプンさせるのは他人に不快な印象を与えるので要注意だ。
2. 香りのふさわしくない場所では控える
生活のシーンでは香水をつけないほうがいい場合もある。例えば、お葬式や病気の人を見舞う場合は控えるべきだ。また、レストランで食事をする時もできるだけつけないほうがいい。もしつける場合は、ほのかに香るくらいにとどめておきたい。しかし、バーなどで酒をたしなむときは大丈夫。香りが雰囲気を盛り上げてくれたりする。あと、僕の経験で困ったのは、飛行機の中で香水の匂いをプンプンさせた人が隣に座ったときだ。長時間の旅で逃げ場もなく、そんな人に限って何回も化粧室に香水をつけ直しに行ったりするからたまったものではない。閉所の場所でも香水をつけすぎないよう注意しよう。
3. 清潔な肌に付ける(汗が多く、体臭の強い箇所にはつけない)
読者の中で、自分のわきの臭いや汗臭さを隠すために香水をふりかけたことがある人は多いと思う。しかし、それは香水の使い方で男性が犯す一番の間違い。香水には臭いを抑えるデオドラント効果はない。だから、汗をかいた首筋やわきの下などにつけては絶対にダメなのだ!汗の臭いや体臭と混じってとんでもない悪臭を放つ原因となり、周囲の迷惑になってしまう。香水を身につけるときは、事前にシャワーを浴びて肌を清潔にすること。それができない場合は、最低でもつける場所の汗をよく拭きとってからつけるようにしよう。
男性の香水はどのくらいつけるのが適量か?
スプレータイプのボトルなら一箇所にワン・プッシュ。体に三箇所もつければ十分だ。スプレータイプでないものは、ボトルの口を右手の中指と人差し指でふさぎ、ボトルを傾けて指先に香水をつける。そして、その二本の指で線を描くように香水を肌につける。この場合も、一箇所に一度か二度つければよい。香水はできるだけムラにならないよう均等につけることがポイントだ。男性は香水をどこにつければよいか?
耳の後ろは体温が高く、香水をつけるのに適している。また、男性は両手首の内側やウエストにつけるのもよい。
- 耳の後ろ
- 手首の内側
- ウエスト
男性の粋な香りの愉しみ方……スーツにも!
スーツやジャケットの内側に香水をつけておけば、動くたびに香りがほのかなに匂い立つ。
- スーツやジャケットで香りに匂い立たせる
- ハンカチでほんのり香りを愉しむ
名刺に香水を染みこませて、カバンや財布の中に入れて香りを愉しむ。
- カバンや本などに香りを漂わす
- 香りのおしぼりでリラックスする
以上、男の正しい香水のマナーと粋な香りの愉しみ方について解説した。香水は使う本人だけでなく周囲の人にも影響を与えるものだ。香害にならぬよう、しっかりと香りのマナーと使い方を心得ておきたい。また、習慣的につけるだけではなく、自分の選んだ香りを積極的に生活の中で愉しんでもらえればと思う。そうすれば、君も香りを使いこなす洗練された紳士に見られること間違いなしだ。
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